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補助輪が外れた日。「ふじいでんこうさいくるらんど」で見た、息子の大きな背中

長男(5)は、「キックバイク」に窮屈さ、退屈さを感じており、いよいよ自転車に興味を持ちはじめていた今日この頃。
おもしろ自転車がたくさん乗れるという、兵庫県立播磨中央公園にある「ふじいでんこうさいくるらんど」に行ってみることにした。

位置としては加古川や小野を北上したあたりにある加東市に位置する大きな公園だ。
中央に、家族で楽しめる「おもしろ自転車」や幼児向けのバッテリーカー、インラインスケートなど様々な楽しみ方ができるほか、レンタサイクルで補助輪付自転車も借りられる。
しかも格安で。
家族で楽しめるとても楽しい場所である。

料金表。とても良心的。管理棟のところはキャッシュレス対応。
おもしろ自転車。外周が4人くらいのファミリー用。
内周が変わった自転車がたくさん置いてある。

キックバイクの功労。

息子は未だ自転車に乗ったことはなく、練習もしたことはない。
キックバイクはかなり上達していた。
ストライダーではなく、SPARKYという国内ブランドのキックバイクを選んだ。
理由としては、

  • ブレーキが片方ついていること

  • キックスタンドがついていること

  • ゴムタイヤ装備なので本物の自転車に感覚が近いこと

ブレーキの掛け方や、キックスタンドの外し方も3歳頃はおぼつかなかったところはあるが、今は使いこなしている。

さて、話を戻すと、この日の狙いは「どこまで補助輪付き自転車に乗れるか」程度のところだった。
自転車に慣れ、あさひかネットとかで補助輪付きの自転車でも買ってあげるかくらいの感覚。
おもしろ自転車もほどほどに、いよいよレンタサイクルのコーナーへ。

まずは16〜18インチくらいの補助輪付き自転車があり、しかもリアキャリアの「持つ」部分がついた自転車がちょうどあった。
割と昭和の香りがする「ふじいでんこうさいくるらんど」ではあるが、自転車のラインナップは豊富で、ブリヂストンのいい車種があったのは驚きだ。

補助輪付きでもペダルを漕ぐのは大変かなと思っていたが、意外とあっさりと慣れてしまった。
ブレーキやハンドルのコツも少し教えたものの、キックバイクの練習の成果か、すぐにできるようになったのだ。その間わずか5分程度。
息子もできるようになったので、何度もぐるぐると回っており、補助輪は問題はなさそうだ。

補助輪付き自転車の練習。〜パパと子の奮闘〜

そうなると、あまり補助輪付きに慣れてしまうと、並行バランス感覚など、自転車特有の感覚が書き換えられたら嫌だなということで、補助輪なし自転車に挑戦することにした。

よくあるような、「離さないでよ!!」「持ってるよ」といいながら離すという、アレである。

初めは産まれたての子鹿のようにガクガクブルブルしており、ハンドルもグワングワン切るわ。
中腰になって支えるパパの腰と体力とどちらが先に力尽きるかの勝負だと思っていた。

「持ってるよ」と言いながら離すアレも、何度か実行した。
というか、普通に漕げていた。
派手にこけることはなかったものの、あまり上手くいかなかった感があったからか
すぐに拗ねる息子。

「こんなにすぐ諦めるなら自転車は買えないよ」
「弟(2)も補助輪付き自転車乗れるようになっているよ」
と、当初は補助輪付きを買う気満々だったはずのクセに、大人気ない発言で煽ると
渋々練習することに。

そう、この裏では実は2歳の弟も一丁前に補助輪付き自転車を乗るようになってきていたのである。

運命の瞬間・・・乗れた!!

40分あるレンタサイクルの時間もそろそろタイムアップに近づいてきているところ
安定感が出るよう、なるべくスピードを落とさないように、比較的早めのダッシュをしながら息子を追いかけていく。
・・・気が遠くなりそうだが、確実にその時は近くなっている。

そして運命の瞬間を迎える。
何度目かの挑戦でふと手を離した瞬間、ふらつきながらも自力で進み始める自転車。
パパが手を離していることに気づいた瞬間、笑顔が爆発する。

「乗れた!!!」

遠ざかっていく息子の背中と、支えていた自分の手に残る感覚に、複雑な気持ちが入り混じりながらも
腰が爆発する前に乗れて本当に良かった。
せっかくアクションカメラを回していたのに、その辺りの「瞬間」が必死すぎてほとんど写っていなかったことに気づく。まじでやっちまった。

感極まって滅!

あっという間に乗れてしまったこともあり、何かあっけなかった気もするが
残りあった5〜10分くらいの時間の中、息子はぐるぐるとサーキット内を回り続けていた。
漕ぎ始めが難しいので走って勢いをつけることなど、少しアドバイスなども挟みつつ、それらも比較的早くこなしてしまう。

時間が終わって一度休憩を挟む頃には、乗れたと得意げな息子の姿があった。
パパはもう正直、教えることがない。

感極まって・・滅!
いつの間にか息子が大きくなったことを実感する。
補助輪という「支え」がなくても自分の力で進めるようになった喜びと、少しのどこか寂しさが、初夏に近づく、少し汗ばむ陽気の中に混ざって消えていった。

おわりに

その後、もう一度「おかわり」タイムで40分追加し、さらに全長1.5kmのコースをパパと走ったことはここだけの話である。
こんな短時間で、乗れるようになった裏には、恐るべし「キックバイク」の存在があったと思っている。
早くから本番の自転車に近い装備で慣れたことで、感覚が養われたのかもしれない。
知らんけど。

昔から、パパの子育ての大きな仕事のうち、「自転車の補助輪をとる」ということはまさに一大事であることは間違いない。
ここはママじゃなくてパパの役割であり、師匠が弟子に奥義を伝授するような、るろ剣で言えば天翔竜閃を会得するときのようなシーンである。
その大きなミッションが、わずか1日で、いや数十分で終わるなんて思いもよらなかった。

そんな複雑な思いを抱えながら、ネットで必死に息子用の自転車を探しているパパでした。

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