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成果は1/100。それでも続けてよかったと思えた日

「マジか」

ライトを守る娘の前でボールが弾んだ。
ヒット性の当たり。

今日は練習試合。
上達がゆっくりな娘の父としては、試合中、「娘の所にボールが飛んでほしい」「いや、飛ばないでほしい」という、矛盾した気持ちを常に抱えている。

一昨年の10月に人数が少ないチームに移籍し、最上級生となった今は、途中で代えられることも多いが、毎試合スタメン出場している。
背番号も1ケタ。
以前のチームでは考えられないことだ。

父としては、もちろんありがたいことだが、どうひいき目に見ても、スタメンの実力はない。
ノックでは後ろに逸らしまくり、バッティングでは空振りしまくり。

練習試合の1回表、そんな娘の所にボールが飛んだ。
ヒット性の当たり。

娘はワンバウンドの打球を、ジャンプしてキャッチした。
すぐにファーストに送球する。
さすがにライトゴロでアウトにはできなかったが、最低限の仕事はした。

「(娘の名前)、ナイスキャッチー」の声が飛ぶ。
胸をなで下ろす俺。

1回裏、2死満塁で三振する娘。
「交代かなー」と思ってたら、監督がもう1打席回るまでチャンスをくれた。

3回裏、同点。
走者1塁で娘の打席。

ファールの後、何とか当てて投前ゴロ。
投手が2塁に悪送球し、外野にボールが転がる。
走者が帰って勝ち越し。
娘も2塁へ。

エラーとはいえ、野球歴5年目にして初打点。
死球以外の出塁も、今のチームでは初めて。

代走を出されたが、よくやった。
今振り返ると、単なる併殺エラーだが(笑)。
それでもいい。

試合は惜しくも負けてしまったが、よくやった。
初打点の瞬間、監督にそのことを言ったら「高級レストランにつれてってあげてください!」と言われた。

急にそれは無理なので、とりあえず帰りにセイムスで頑張った大賞。
「好きなもの3つ買っていいよ」と言うと、フレンチトースト、板チョコ、カルピスウォーター1.5Lを選んだ。

安いもんだ。
「家族4人で楽しめるように」と、娘の思いやり。

幹「今日は大活躍だったじゃん」
娘「でも満塁で打ってたら勝ってたかも」
そう思えるのも素晴らしい。

今日1日だけでも、娘が野球をやって良かった。
続けて良かった。
移籍して良かった。

普段の練習、自主練、バッティングセンターなどを考えると、試合で成果が出るのは1/100以下。
野球なんてそんなもんだ。
特に娘の場合は。

それでもいい。
娘が少しでも「まあ、やってて良かったな」と思ってくれたら、それだけで充分だ。

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