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小学生のAさんは、教室で隣の子Bさんと机をつけています。
Bさんの筆箱は、いつもAさんの机にはみ出ていて、Aさんは「嫌だなあ」と思っています。
もしあなたがAさんだったら、どうしますか?

SST(ソーシャルスキルトレーニング)場面の一例

これはSST場面の一例である。
あなたはどうするだろうか?

色々な答えがあり、正解はひとつではない。

我慢する人。
「自分の机に置いて」とハッキリ言う人。
「先生や友人に言う」という人もいるかもしれない。

どれも良い。
しかし俺が衝撃を受けたのは、ある解答例だ。

Bさんの筆箱を持ち上げ、「はい、筆箱戻りまーす」と言いながら、筆箱をBさんの机に着陸させる。

先程の場面の解答例

感じ良く実力行使する。

もちろんこれが模範解答というわけではない。
こうすることによって、かえってBさんがおもしろがり、わざとまた筆箱をはみ出させる可能性もある。

でもその場合、「はい、また戻りまーす。今度はBさんもやってみてくださーい」と言えば良い。
もしBさんが自分で戻せば、Aさんのストレスは減る。

感じ良く実力行使する。

これはひとつの自己主張の方法になり得るのではないか。

もしこれがうまく行けば、AさんはBさんと気まずくならず、「筆箱をはみ出させないでほしい」ということを伝えられる。
Bさんも悪気がなければ、「あ、気づかなかった。嫌なのかな。ゴメン。これから気をつけよう」と思える。

最初の場面で、Aさんが我慢し続けるのはしんどい。
「自分の机に置いてよ!」と強く言うと「何をー」となりそう。
いきなり先生や友人に言うと、「何チクって、仲間増やしてんの? 直接自分に言えば良いのに」と思われるかもしれない。

どれも不正解ではないが、「感じ良く実力行使する」は良い方法だ(それでうまく行かなかったら、先生に相談すれば良い)。

小学生どうしに限らない。
私たちがカチンと来るのは、相手の主張内容よりも、その言動の感じ悪さだ。

たとえば小学生の子が、なかなか寝ない時。
親に「何時だと思ってるんだ! 何回同じことを言わせるんだ!」と怒鳴られると、子どもは「早く寝たほうが良い」と分かっていても、ムッとする。

同じ場面で親が「ハイ、ネルネルネルネルネルネルネー。ネルネルネルネルネルネルネー。『ネル』って何回言った?」とか何とか言いながら、背中を押すようなジェスチャーをしたほうが、子どもも気持ち良く眠れるのではないか(親子の関係性にもよる。この方法は「キモい」「変態」と言われる可能性もあるので、各家庭でアレンジしてほしい)。

大人どうしの例も。
先日ラーメン屋で食券を買ってる時、通路が狭くて、退店する客に無言で身体をぶつけられ、ムッとしてしまった。

退店する客に気づかなかった俺が悪いが、「一言言ってほしいな」と思った。
もちろん俺が退店する時は、「すみません、通りまーす」と言った。

感じ良く実力行使する。

主張したいことがある。
でも、お互いに不快な思いをしたくない。
そんな時には、この方法が良いのではないか。

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