また来てね
久しぶりに以前よく通っていたエアロへ出た。
天気予報で夕方は大雨になっている。夕方のいつものレッスン時間帯は、外に出られないかもしれない。
そんな理由で参加したのだが、思った以上に楽しかった。
このクラスには3年間、毎週通っていた。その後も時々参加していて、今回は半年ぶりくらいだろうか。
振付は中級エアロほど難しくない。以前はこのクラスが、私にとって挑戦クラスだった。
インストラクターは、大きく動く人が好きだ。動きが大きく、余裕がある人をよく見ている。
以前の私は、それが少し苦手だった。
振付を覚えた頃になると、ふっと動きを止める。
インストラクターがお手本ではなく、参加者がお手本になる。
間違えられない。
そんなプレッシャーがあった。
エアロは好きなのに、「見られる」が加わると少し緊張する。
だからいつも、
「間違えないように。」
そんなことばかり考えていた。
今日もインストラクターから、
「右側の前、空いてるよ。」
と声をかけられた。
でも私は一番後ろにいた。
久しぶりに来て、いきなり最前列に行くのも違う気がした。
前に立てば立つほど見られる。
だから今日は後ろでいい。
そう思った。
レッスンが始まると、やっぱり気持ち良かった。
久しぶりなのに身体は覚えている。
大きく動いて、汗をかく。
後ろスタートでは、一番後ろの私が前列になった。
「余裕があってステキ。」
そんな言葉もかけてもらった。
でも不思議だった。
以前のようなプレッシャーは感じなかった。
「間違えたらどうしよう。」
ではなく、
「気持ち良く動こう。」
そう思っていた。
この数年で、私はいろいろなエアロへ出るようになった。
挑戦するクラスもある。
笑って終わるクラスもある。
自由に回転するクラスもある。
その中で気づけば、一つのクラスに自分の居場所を求めなくなっていた。
だから今日も気楽だったのかもしれない。
帰り際、インストラクターが
「また来てね。」
と言ってくれた。
たぶん、また行く。
でも今度は、お手本になろうとは思わない。
ただ気持ち良く動いて、汗をかいて帰れば、それで十分なのだ。
