十二月【シロクマ文芸部】ハレの日もケの日もしるす古暦
十二月を残すだけとなった、今年のカレンダー。我が家の暦は十数年前に家をリフォームして
それ以来、工務店にお世話になっている。
毎年十一月の下旬になると届けてくださるカレンダーに絶大な
信頼を寄せている。
シンプルで書き込みができて
我が家の食器棚の真ん中に収まり、必ず朝は珈琲を用意すると同時に確認する。特にゴミ出し、不燃ゴミ、瓶等、朝のドラマに夢中になり、出し忘れること幾多、まずカレンダーに目をやりそそくさとゴミ出しをするようにした。
スーパーに行って買い忘れる塩、砂糖、醤油、マヨネーズ、お茶等はカレンダーにメモする。こうすることで、うっかりも減少した。
日々の中で、忘れられない出来事もメモとして残す、2月、母
が亡くなった日、そして葬儀、
喪明け、悲しみも全て書く、
その中に混じって孫の誕生日も書く、小学校の入学式の日も、
卒業式も、子供が家を建てた日も もれなく書く
悲しみも、喜びも、ない混ぜにして十二月を迎える。
世界の各地で悲しみが絶えない
ビル火災で住む家を無くされた方、冷たいコンクリートの上で僅かな敷布で過ごす十二月の凍夜、戦火の中で死んでいった愛する人
無かったことには出来ない現実が確実に無情に過ぎさる日々。
届いた来年の暦を十二月のカレンダーの後ろにしのばせた。
残りの日も慌ただしく過ぎてゆくことだろう。
クリスマスはキリストの生誕祭、祈りの日だ。
来年こそは、今年より辛く悲しい思いをした人が少しでも笑顔で要られる日が来ることを願ってやまない。
古暦(ふるごよみ)で俳句
ハレの日もケノの日もしるす古暦
丸めれば一年早し古暦
終わり
