鍋の具は【シロクマ文芸部】
「鍋の具は何にしましょうか お義父さん」
「大根おろしとぽん酢味なら何でもよかよ」
義父がいた頃は、冬の日曜日の夜は決まって鍋を囲んだ。
キムチ鍋や豆乳鍋、タラ、牡蠣
アンコウ、色々試した。博多は白濁した鶏鍋が有名だが我が家は豚しゃぶ鍋に落ち着いた、シメにちゃんぽんが定番だ。
義父母がいた頃は一つの鍋を七人で囲み、わいわいがやがや、酒も進み、話も弾む。
義父はよく言っていた
「鍋はいい、幸せがある」
最近になってその言葉が深く染み入る。親を見送り、やがて子供達も独立し我が家は夫婦二人だけになった。おまけに食も細くなり、冬の季節を迎えても鍋の出番は少ない。
あの頃が家族を感じられる幸せの絶頂だったのかしらと、湯気の向こうに幼い子供達と義父母の穏やかな顔が浮かぶ。
その頃活躍した歴代の土鍋を並べてみた。左の方から大鍋、中鍋、二人鍋、鍋焼き一人鍋の四種類、洗剤は使わず水洗いだけで保存するので長年のだしの味が染み込んでいそうだ。

鶏鍋のシメは雑炊が一番。
鍋に残った旨みの詰まった汁を濾して白だしと水を加え味を整えたら私は温ためたご飯を入れる、少し粘り気がある方が好きだから、ぐつぐつと煮たってきたら火を中火にして溶き卵二個を二回に分けて回し入れる。直ぐさま、蓋をして子供に
「ハイ、今から十数えて!」
と言い、火を止める。
子供達は一、二、三、と声を合わせて
「じゅうー!」
で蓋を開けるふわふわの湯気の中で溶き卵がご飯と絡み合って黄金色に輝いている。
そしてこねぎをたっぷり振り入れる。
このために鍋はあるのよ、私は満足そうに雑炊の味にほくそ笑むのだ。
そんなことを思い出していたら今宵は久しぶりに鍋でもしてみようかと中鍋を取り出し、変わり種の題して簡単“七福神おでん鍋”でも、作りましょうかと、
(普通に言えば冷蔵庫掃除鍋)
では✨

右周りに、チーズ、うどん、卵鶏ミンチ、ジャガイモ、柚子胡椒、にんじん、なす、タマネギ、シュウマイ、枝豆、餅、これを湯切りして袋づめ


レンコン、なす、にんじん、椎茸、タマネギ、みじん切りにしてミンチと混ぜるこの時、少しの水を入れると柔らかいつみれになる。ポイントとして柚子胡椒を入れた。





葱と芽がでかかった茹でジャガイモを投入
皆さんお湯加減はいかがでしょう。
「えぇ~お風呂すっ」
今日は九州場所の千秋楽を観ながら二人鍋といきますか。
酒はぬる燗ですね。
テレビ桟敷が一番ですね、お父さん。
ごっち!
お付き合いくださりありがとうございます。お題のおかげで鍋が日の目をみました。
部長様にお礼申し上げます。
