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#毎週ショートショートnote 哀愁の燻製(裏)

隣の内山さんは凝り性だ。
仏像作りにはまって「俺は令和の木喰を目指す」と言って、きみの悪い顔の仏像?いえ怪像を量産したかとおもえば
最近は燻製にはまっているらしい。
奥さんに聞けば、大量の木くずを何とかしてとやかましく言ったら思い付いたのが燻製だと、呆れ顔で言っていた。時々お裾分けが有って珍味として夕餉の晩酌のあてになっている。たとえば、たくあん、これはいぶりがっこと思えばアリ、プチトマト、ナチュラルチーズと合わせればなんとか、おにぎり、これは『えぇかげんにせぇよ!』素直に焼け!と叫びたかった。内心いい迷惑だと思っていたら、お隣さんとうとう、火事を出して大騒ぎとなった。消防車は来るは、野次馬は出るはで隣と我が家は見世物となった。出火元は倉庫、旦那さんの趣味部屋らしい
翌日我が家にお隣さんが二人して謝りに来た。
「お騒がせしました。おかげで仏像が炭になっただけで、大事には至りませんでした。仏像に助けられました」
二人が帰って行く後ろ姿を僕は哀愁を込めて眺めながら呟いた
『おかげで、俺の家、まるごと燻されましたけどぉぉーーぉ!』

お終い
木喰とは木喰上人の作った木喰仏のことです。実際に知り合いに仏像作りにはまっている人がいました。御免ね💦


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