大嘘寺【毎週ショートショートnote】
“嘘も方便”とはよく言ったもので、世の中、時には軽い嘘も必要なもんです。
ところがどっこい、大嘘となると始末が、悪い。
イソップ童話で有名な“オオカミと少年”のように人を欺して面白がるなんてのは、信用を失います。
「あいつは、根っからの嘘つきだぁ」なんて相手にされなくなります。
困ったもんです。
得てして嘘つきは、子どもの頃に芽生えるものですから、親は心配します。
「大人になったら大ぼら吹きのドンキホーテだよ」ってことに。
そこで親は寺に小坊主として預けます。
あるとき和尚が小坊主に
「私はこれから用事で寺を空けるからこの甕を開けてはなりませぬぞ、この甕には猛毒の附子《ぶす》が入っておるのだからな」ときつく言って出ていく。
ところが小坊主、甕の中の甘い水をなめてしまいます。
和尚が帰ってくる前に甕を割ってしまいます。恐ろしくて割ってしまったのだと、
嘘が嘘を重ねます。これは滑稽な話として収まります。
人を気遣う嘘
人を惑わす嘘
人を笑いに変える嘘
来年は、嘘を鷽《うそ》に変えて
鷽替えして福をいただきましょう。
なんの話でしたっけ。
嘘をついた先から忘れてしまいました。
わたくし、😅
