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#シロクマ文芸部 お題[古本を]から[本棚の神さま]



古本を本棚の神さまにしている。

崇めるだけで手に取らない埃とシミだらけの本が本棚の上に鎮座しています。
実は、夫の所有物であり、幾多の引っ越しを繰り返してもなを残り続けた古書なのです。結婚する前から夫は無類の読書家でアパートは本に埋もれ、タバコ臭い殺風景な暮らしぶりでした。
本を処分することを拒み続けた四十年、いつの間にか全ての本は廃品回収へと消えた。
(いいじゃん😊トイレットペーパー随分もらったし😆)
でもこの本棚の上の神さまだけは手放さなかった。
神さまはこれ👇

四十年放置して埃としみだらけの本

今回”古本を“のお題をもらい手に取ってみることにした。
「うっ、目がかゆい、」
埃を被った古書を勇気をだして開いてみることに、、。

鈴木三重吉主幹
赤い鳥

初版は大正七年七月一日発行と記されていた。
オブラートのようにパラフィン紙に包まれ、宝物級の児童書です。
これを手に出来る子供達はどれ程の人たちなのか調べてみると、一冊十五銭、地方発送だと十六銭とあり、今の金額にすると1500円から3000円、当時蕎麦の値段が3銭くらいですから蕎麦七杯分位は食べられる計算になります。
とすれば上流階級のご子息辺りが手にしたのか、
私の幼少期までいた、明治生まれの祖母は尋常小学校しかでておらず漢字は書けなかったし読めなかった。やはり庶民にはほど遠い。

この[赤い鳥の本]は昭和四十四年に、
ほるぷ出版から出版された復刻版です。
しおりにはこんな言葉から始まります。
復刻にあたって 
「赤い鳥」は世俗的な下卑た子供の読み物を排除して、現代第一流の芸術家の真摯なる努力により創刊された。
日本の児童達はその新しい匂やかな花園に導かれて、豊かに人間としての喜びに浸ることの出来たのであります。
「なんと、大袈裟な表現、大正デモクラシーを感じる、」


『赤い鳥』は今から半世紀前の大正七年、三重吉がこの国における低劣な児童文学のあり方に対して激しい怒りを為して、自らの作家としての芸術的良心のもと、いっさいの力を注いで、芸術性豊かな創作童話を新しく設定した、世紀の文学運動の機関雑誌である。

では、開きます。

ね ふ お
をしよづみし

カラーですよ。ノスタルジック
前掛けのエプロンが可愛い!

見開き
北原白秋

ふたりの兄弟 島崎藤村
蜘蛛の糸 芥川龍之介
 大いたち 鈴木三重吉
あの紫は 泉鏡花
童謡や読者欄などなど、
錚々たる作家が名を連ねている。
「三重吉っあん カッケー!」

国の苺 供子とろくふ
表紙絵が素敵です

「あっ、目がかゆくてたまらない」
また本棚の上にお帰りください。
でも、大正の人たち(作家)
熱い志を持って未来を見据えていたんだね。
でも、子供達は後に戦争に巻き込まれてゆくのよね……、
なんだか複雑……。
折角の崇高な児童書を世に送り出したのに……。
三重吉っあん…。

雑文でした。

おわり








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