音は語る―ショパンの真実― 〜務川さんのオールショパン演奏会〜
務川慧悟さんリサイタル💠オールショパン
@山形テルサ
!!!!!とにかく、アムプロムプチュ(3番)からバラード4番がすご過ぎて✨️✨️✨️✨️✨️✨️✨️✨️✨️✨️✨️✨️✨️✨️✨️✨️✨️✨️✨️✨️✨️✨️✨️✨️
美し過ぎて深くて悩ましくてつらくて気高くて………続く英ポロは涙のなか……😭
と、Xに冷静を欠いた投稿をした私。冷静でなどいられない。務川さんのショパンは特別に刺さるものがある。🥹⚡
アンコールで弾いてくださったのが、ショパン最後の作品と言われるマズルカOp.68- 4 。病床で書いたとも。未完の絶筆。。
この曲に諦念のようなものを感じる人もいると思うけれど、それもありつつ私はむしろ“生きたい”という切なる思いを感じてしまった。血管とか腺とか生命器官の生々しさまで。白いブラウスににじむ血……痛ましい。。

1942年の作品を中心に、まだ7歳のショパンのおそらく最初の作品と思われる可愛らしいポロネーズから、この最後の絶筆までを聴ける貴重な機会。なかなかに野心的?なプログラム。(「」内は務川さんのお話要旨筆者まとめ)
冒頭まず〈ドイツ民謡による変奏曲〉
その音(務川さんの音)は、まるで星屑がきらめくよう。。ダイヤモンドダストのようにはかなくもイノセント。
「ワルシャワ時代のショパンは、今我々が彼に対して思うようなイメージとは少し違って、自然のなかを駆け回ったり、両親や友人の愛情もたっぷり受けて、爽やかに健康的に過ごしていたことでしょう」
そんなショパン若書きのいくつかを聴かせてくれる前半、「気軽にお楽しみください」と。けれど後年のショパンを“知ってしまっている”私たちは、彼の無邪気な純真さを逆に切なく感じてしまったりする。務川さんも「爽やかさのなかに後年の内向的な面が顔を見せていたりします」と。
若きショパンの作品群を務川さんのピアノは、瑞々しく、躍動感と繊細さの綯い交ぜの、まさに“アオハル”なフレデリックを聴かせてくれた。
「この時期のマズルカは、まだ洗練されていない土着的な匂いのするもので、僕は好きなのですけれど」と。たしかに第1番(68-1)などはそんな感じ。

後半は、1942年、ショパンが32歳の頃、「実生活では精神的にも肉体的にも決して“楽”ではなかった年」、にもかかわらず、あるいはだからこそか、傑作が次々と生まれた年、その1942年に焦点を当てたプログラム。
ここで初めに書いたようないつまでも心に残るすごい音楽体験をしてしまったのだけど。。
それは音楽なのだけど、声であり、言葉であり、語りであり、朗読会でさえあるような。ショパンの内なる声が聞こえてきた。。(あぁ、ショパンてどんな声をしていたのかしら)
務川さんはやはり静寂を聴かせるピアニスト、語り部であり、詩人である。。。
それだけに、想いがあふれあふれて、奔流のように我々を飲み込む時の熱量の強さよ!!!!!!
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「好きな作曲家を(一人)挙げるとすればショパン、それくらい昔から好きなのですが、そういうキャラ(ショパン好き、ショパン弾き)で売ってない(笑)ので、意外に思われることも」と。あ〜、務川さんほどフレデリックに心を寄せ、彼を理解している人はいないのに、と思う。もっともっと務川さんの語るショパンを聴きたいな。💓
…にしても、若き日から死を隣に感じ、生の涯てを見てしまった日々とは……
務川さんも「この1842年にして既に彼は、自分がこの先何十年も生きれるとは思っていなかったでしょう」と。
晩年(32歳にして既に晩年にさしかかっている)の彼の音楽には、若年の頃の爽やかで健康的な雰囲気はなく、つねに内向きの暗い影が漂う。務川さんも〈小説すばる〉のエッセイ(2026年1月号)において「それは幸福の音楽ではなく、幸福への憧れ、幸福への焦燥であり、健やかな日常への切望である」と仰っている。

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そう、それは(彼晩年の音楽は)、決して明るくはないけれど、でも、弱々しい音楽ではないだろう。ショパンは死にたいと思っていたわけではなかった。。
ここで思い出すのが務川さんのnote〈ショパンのノクターン第13番と、『葉隠入門』〉という文章。。日々身近にあった“死”に雄々しく立ち向ったショパンの“覚悟”、について印象的な文章を記しておられる。以前愛読書として挙げておられた〈利休にたずねよ〉でも、“死”、“覚悟”といった想念に強く惹かれておられるのだなと察せられた。
(私が務川さんの音楽に傾倒してしまうのも、まさにそのあたりかと。。単に、うっとり、とか癒される、とか、ましてや安定の、とかではない、もっと切羽詰まったもの……🥹)←これついてはまた別稿にて。。
さらっと聞くには耳触り良く、ロマンティックでメランコリーで哀愁帯びて素敵なショパン、の真の姿に迫る、いや真の姿そのものが現前した務川さんのオールショパン演奏会であった。⚡⚡⚡⚡✨️✨️✨️✨️✨️

そしてさらにその先、、、、
最晩年のショパンの作品からはその暗い影が消え、“光”を希求するようになる、と務川さんは仰る。〈バルカローレOp.60〉、〈幻想ポロネーズ〉など。
今回のオールショパンプログラムでは年代的にそこまで到達しなかったので、次回はぜひ最晩年の作品まで組み込んだオールショパンをお願いしたい。。とりわけ私は〈バルカローレ〉をナマではお聴きしたことがないので、いつかは!!、と切望している。💓😁
過去にも現在にも(おそらく未来でも)、世界で最も有名なポーランド人:フレデリック・フランソワ・ショパン。永遠の憧れ。とりわけ、務川さんの弾くショパンが大好きです✨️✨️💖💖💖

