🍬 百貨店の包装紙
🧸 いいにおい☺️
幼いころから、好きなにおいがあります。
それは、百貨店の包装紙のにおいです。
白地にピンクの楕円模様。ブルーや黄色の幾何学模様。
バラの花が描かれているものもありましたよね。
その包装紙に包まれていたのは、大抵、私の好きなものでした。
お菓子やジュース、おもちゃ──。
たまに、いただいた包みの中にお酒などが入っていると、
子ども心に少しがっかりしたものです。

我が家では、その包装紙に包まれたお土産やギフトと一緒に、誰かが訪ねてくることも多かったので、“特別”な感じは、そのせいもあったかも
しれませんね。
包装紙は、ときどき母にもらっては大切にとっておきました。
机の引き出しにしまっておいて、あとでこっそり「くんくん」
においをかいだりして……。
妹に「お姉ちゃん、なにしてんの?」と
からかわれたこともありましたね😅。
🫠香りの正体と、好きなデザイン
最近になって知ったのですが、あのにおいは紙そのものではなく、インクのにおいだったようです。
包装紙そのものも少しずつ変化してきたようです。
ネットで見かけて初めて気づいたのですが、デザインも細かくリニューアルされているみたいですね。
私は「色」と「模様」の印象だけで、どの百貨店かをなんとなく覚えていたので、こうした変化にはあまり気づかずにいたようです。

大きなコンセプトは変わらなくても、細部には時代ごとの変化があるの
だそう。でも、においだけは──変わっていない気がしますね☺️
ちなみに、いちばん好きなのは高島屋のバラの包装紙。🌹
(思い出がいっぱい)
においで好きなのは(笑)、三越のピンクの楕円模様の包装紙です。
そういえば、このエッセイの挿絵のためにネットで包装紙を調べていたら、
古い包装紙を販売している人や、探している人もいることを知りました。
今は、本当に何でもネットで見つかるんですね……。
🏬 変わっていく百貨店
ここ数十年、再開発やライフスタイルの変化のなかで、閉店する百貨店が
増えています。
1999年、東急百貨店の日本橋店が閉店したときのニュースは、今でも
どこか記憶に残っています。
その後も、都内ではいくつもの百貨店が統合されたり、静かに姿を消していきました。
バブル崩壊後の景気低迷、ネット通販や大型モールの台頭、
そして「高級品」への価値観の変化──。
かつては当たり前だった「いいものは百貨店で買う」という感覚も、
少しずつ変わってきたのかもしれません。
けれど、百貨店の包装紙に包まれたあの“特別な感じ”や、
街の中にある、ちょっと背筋が伸びるような
“ちゃんとした場所”としての百貨店は、
今も私の中で、色あせることがありません。

時代の流れと共に、これから百貨店のあり方は
もっと変わっていくのでしょう。
けれど、それぞれの街の“顔”だったりしますよね。
銀座、渋谷、新宿……待ち合わせに使っていた人も多いのでは
ないでしょうか。
昔から変わらずそこにあって、
私たちの思い出を静かに見つめてきた、そんな存在──。
できれば、これからもずっと残っていてほしいなと思います。
そして、あの包装紙たちも。
変わらず、ずっとそこにあり続けてほしい。
最近は「過剰包装」なんて言われることもあるけれど、
あれは“特別”を包むためのもの──だから、必要なんです!☺️
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