D|生理学とモニタリング 【5択問題編】|周術期管理チーム認定試験 対策問題集
📚 ブログ総合目次へ | 📔 note内総合目次へ
📮 更新情報をメールで受け取る
♦️ 循環・循環モニタリング
🔵 酸素運搬量(DO₂)に関する記述として,最も適切なものはどれか.
酸素運搬量は,分時換気量とPaO₂の積で決まる.
動脈血酸素含量の大部分は,血漿中に溶解した酸素が占める.
酸素運搬量は心拍出量と動脈血酸素含量の積であり,貧血や低心拍出で低下する.
SpO₂が正常であれば,Hb濃度が低下しても酸素運搬量はほぼ変化しない.
PaO₂を上昇させれば,Hb低下による酸素運搬量の減少を一般に十分補える.
解説
1:誤り.酸素運搬量は,心拍出量と動脈血酸素含量の積で考えます.
2:誤り.動脈血酸素含量の大部分は,Hbに結合した酸素です.
3:正しい.SpO₂が良好でも,Hb濃度や心拍出量が低ければ組織への酸素運搬量は低下しえます.
4:誤り.Hb濃度は動脈血酸素含量の主要な決定因子です.
5:誤り.溶存酸素の寄与は小さく,PaO2上昇だけでは高度貧血を十分に補えません.
🔵 術中心電図モニタの運用に関する記述として,最も適切なものはどれか.
Ⅱ誘導は前側壁虚血の検出に最も適し,CM5誘導はP波の観察に最も適する.
ST変化を評価するときは,波形を平滑化するため強いモニタフィルタを使用する.
テント状T波は,低カリウム血症を示唆する代表的所見である.
Ⅱ誘導は不整脈の監視に適し,CM5誘導は前側壁虚血の監視に有用である.
CM5誘導は下壁虚血も含むすべての虚血に最も感度が高く,他の誘導を追加する意義は小さい.
解説
1:誤り.一般に,Ⅱ誘導はP波や不整脈の観察,CM5誘導は前側壁虚血の監視に用いられます.
2:誤り.強いフィルタはST部分を変形させることがあり,ST評価には適切な診断用帯域を用います.
3:誤り.テント状T波は高カリウム血症でみられる代表的所見です.
4:正しい.目的に応じて誘導とフィルタ設定を使い分けます.
5:誤り.CM5誘導は前側壁虚血の監視に有用ですが,虚血部位に応じて他の誘導も組み合わせます.
🔵 観血的動脈圧波形が全体になまり,オーバーダンピングを示している.原因と表示値の傾向として,最も適切なものはどれか.
回路内の気泡や血栓はアンダーダンピングを起こし,収縮期血圧を高く表示させる.
気泡,血栓,カテーテル屈曲などで生じ,収縮期は低く,拡張期は高く表示されやすい.
オーバーダンピングでは波形の振動が増え,切痕が過度に強調される.
トランスデューサの高さを調整すれば,回路内の気泡による波形異常も解消する.
オーバーダンピングでは,平均血圧も収縮期血圧と同じ方向に大きく変化しやすい.
解説
1:誤り.気泡,血栓,屈曲などはオーバーダンピングの原因になります.
2:正しい.オーバーダンピングでは収縮期血圧が過小評価され,拡張期血圧が過大評価されやすくなります.
3:誤り.振動の増強や収縮期血圧の過大評価は,アンダーダンピングでみられます.
4:誤り.高さの補正とは別に,気泡除去,回路やカテーテルの確認が必要です.
5:誤り.平均血圧は収縮期・拡張期血圧より影響を受けにくいものの,波形異常時には測定系全体を確認します.
🔵 陽圧換気中の患者でPPVまたはSVVが大きい.解釈として,最も適切なものはどれか.
適用条件下では,前負荷を増加させたときに一回拍出量が増える可能性を示唆する.
高値は循環血液量の絶対量を反映し,不足量を定量するために用いる.
心房細動では拍動ごとの差が平均化されるため,指標の信頼性が高くなる.
自発呼吸がある場合も,調節換気中と同じ閾値を用いて評価する.
低一回換気量では呼吸性変動が強調され,PPV・SVVは高値になりやすい.
ここから先は

さらりーまん麻酔科医が本気で作った周術期管理チーム試験対策の問題集。 公式テキスト第5版,過去問を徹底分析しています!(買切可能です) 2…
この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?
