G2|合併症別の術前リスク評価|【5択問題編】|周術期管理チーム認定試験 対策問題集
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♦️ 循環器・呼吸器
🔵 周術期の内服薬管理について,最も適切なものを1つ選んでください.
カルシウム拮抗薬は,術中低血圧を避けるため手術前日に中止する.
高血圧治療目的のACE阻害薬・ARBは,血圧や手術内容によらず手術当日も継続する.
長期内服中のβ遮断薬は,心拍数が正常なら手術当日に休薬する.
長期内服中のβ遮断薬は,徐脈や低血圧がなければ周術期も継続する.
β遮断薬は新たな適応が見つかれば,忍容性を確認せず手術当日から導入する.
解説
1:誤り.カルシウム拮抗薬は一般に周術期も継続します.一律の前日中止はしません.
2:誤り.ACE阻害薬・ARBは,術中低血圧を減らすため手術前の休薬を検討することがあります(心不全治療目的では継続を考慮).
3:誤り.β遮断薬の急な休薬は,頻脈・血圧上昇・心筋虚血などの離脱反跳を招きます.
4:正しい.安定用量で長期内服中のβ遮断薬は,徐脈・低血圧などがなければ周術期も継続します.
5:誤り.忍容性や用量調整を確認できない手術当日の新規導入は避けます.
🔵 待機手術前に追加の評価・治療を優先すべき不整脈所見として,最も適切なものを1つ選んでください.
基礎心疾患のない散発性の心室期外収縮.
循環動態が安定した無症候性の洞性徐脈.
心拍数が良好にコントロールされた慢性心房細動.
緊張時に一時的にみられる少数の上室期外収縮.
循環動態の破綻を伴う持続性心室頻拍.
解説
1:誤り.無症候で散発性の心室期外収縮のみでは,直ちに高リスクとは判断しません.
2:誤り.循環動態が安定し無症候の洞性徐脈は,それだけで延期を要しません.
3:誤り.心拍数が良好にコントロールされた慢性心房細動は,緊急性の高い所見とはいえません.
4:誤り.一時的で少数の上室期外収縮は,通常は重篤とは判断しません.
5:正しい.循環動態の破綻を伴う持続性心室頻拍は,術前に原因評価・治療を要する重要所見です.
🔵 喘息患者の全身麻酔導入薬を選択する際の考え方として,最も適切なものを1つ選んでください.
ケタミンは気管支拡張作用をもち,導入薬の候補となる.
チオペンタールは気道反射抑制が強く,気管支痙攣を起こしにくい.
デスフルランは気道刺激性が低く,喘息患者の導入に適する.
モルヒネはヒスタミン遊離が乏しく,喘息患者で第一選択となる.
プロポフォールは気道反射を亢進させるため,喘息患者では避ける.
解説
1:正しい.ケタミンは気管支拡張作用をもち,循環動態などを踏まえて喘息患者の導入薬の候補となります.
2:誤り.チオペンタールは気道反射抑制が十分でなく,気道過敏性のある患者では気管支痙攣に注意します.
3:誤り.デスフルランは気道刺激性が強く,導入時の使用には適しません.
4:誤り.モルヒネはヒスタミン遊離を起こしうるため,喘息患者では注意します.
5:誤り.プロポフォールは気道反射を抑制し,喘息患者でも導入薬の選択肢となります.
🔵 閉塞性肺疾患を伴わない肥満・OSA患者の呼吸生理について,最も適切なものを1つ選んでください.
肥満では横隔膜が尾側へ移動し,仰臥位でも機能的残気量は増加する.
機能的残気量と予備呼気量が低下し,酸素消費量も増加するため,無呼吸時に低酸素血症へ進行しやすい.
単純肥満では1秒率が低下し,典型的な閉塞性換気障害を示す.
OSAは睡眠中の上気道閉塞であり,麻酔導入時のマスク換気困難とは関連しない.
肥満患者では酸素予備能が大きいため,前酸素化後の安全無呼吸時間は延長する.
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