H|術中管理(導入〜覚醒)【5択問題編】|周術期管理チーム認定試験 対策問題集
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♦️手術体位
🔵 体位に伴う末梢神経障害の組合せとして,最も適切なものを1つ選んでください.
尺骨神経 — 上腕骨橈骨神経溝の圧迫 — 下垂手
総腓骨神経 — 腓骨頭部の圧迫 — 下垂足
橈骨神経 — 肘部管の圧迫 — 環指尺側から小指の感覚障害
外側大腿皮神経 — 鼠径部の圧迫 — 膝関節伸展障害
坐骨神経 — 鼠径靱帯付近の圧迫 — 膝蓋腱反射低下
解説
1:誤り.上腕骨橈骨神経溝の圧迫で障害されやすく,下垂手を呈するのは橈骨神経です.
2:正しい.総腓骨神経は腓骨頭部で圧迫されやすく,障害されると下垂足を呈します.
3:誤り.肘部管で圧迫され,環指尺側から小指の感覚障害を生じるのは尺骨神経です.
4:誤り.外側大腿皮神経は感覚神経であり,障害では大腿外側の感覚異常が中心です.膝関節伸展障害は生じません.
5:誤り.鼠径靱帯付近の圧迫による膝関節伸展障害や膝蓋腱反射低下は,大腿神経障害でみられます.
🔵 砕石位の解除時に行う対応として,最も適切なものを1つ選んでください.
腓骨頭部を固定具で強く圧迫し,下肢のずれを防止する
長時間の砕石位ほど,下腿コンパートメント症候群のリスクは低下する
循環変動を避けるため,左右の下肢を十分な時間差で片方ずつ下ろす
複数人で両下肢を支え,左右を同時にゆっくり内転・下降させる
術後の強い下腿痛は,末梢動脈拍動を触知できれば経過観察でよい
解説
1:誤り.腓骨頭部の圧迫は,総腓骨神経障害の原因となります.
2:誤り.長時間の砕石位や下肢挙上は,下腿コンパートメント症候群のリスクを高めます.
3:誤り.片脚ずつ下ろすと骨盤や腰椎にねじれが加わり,循環変動も不均衡になり得ます.
4:正しい.砕石位の解除では,複数人で両下肢を支持し,左右を同時にゆっくり内転・下降させます.
5:誤り.下腿コンパートメント症候群では末梢動脈拍動が保たれることがあり,強い疼痛や腫脹を認めた場合は速やかな評価が必要です.
🔵 腹臥位や高度頭低位に伴う虚血性視神経症の病態として,最も適切な組合せを1つ選んでください.
眼圧低下,静脈圧低下,眼灌流圧上昇
眼圧上昇,静脈うっ血,眼灌流圧低下
眼圧低下,静脈うっ血,眼灌流圧上昇
眼圧上昇,静脈圧低下,眼灌流圧上昇
眼圧低下,静脈圧低下,眼灌流圧低下
解説
1:誤り.この組合せでは眼灌流は保たれる方向であり,虚血性視神経症の病態と合いません.
2:正しい.眼圧上昇と静脈うっ血により眼灌流圧が低下し,貧血や低血圧なども加わって虚血性視神経症を生じることがあります.
3:誤り.静脈うっ血があっても,眼圧低下と眼灌流圧上昇の組合せでは病態を説明できません.
4:誤り.眼圧上昇があっても,静脈圧低下と眼灌流圧上昇は虚血の方向と一致しません.
5:誤り.眼灌流圧低下は不利ですが,眼圧・静脈圧がともに低下する組合せは典型的ではありません.
🔵 体位変換に伴う変化と確認について,最も適切なものを1つ選んでください.
経口挿管では,頸部を屈曲させると気管チューブは浅くなりやすい
妊娠後期の仰臥位低血圧は,右方傾斜で軽減する
体位変換後は,気管チューブの固定位置が変わっていなければ換気の再確認は不要である
腹臥位で腹部が圧迫されると,静脈還流が減少し,心拍出量が低下することがある
SpO₂とEtCO₂が変化しなければ,圧迫部位や関節肢位の再確認は不要である
解説
1:誤り.頸部屈曲では気管チューブが深くなり,頸部伸展では浅くなる傾向があります.
2:誤り.妊娠後期の仰臥位低血圧には,左方傾斜などで大静脈圧迫を軽減します.
3:誤り.体位変換後は,胸郭運動,呼吸音,カプノグラム,気道内圧などを含めて換気を再確認します.
4:正しい.腹部圧迫は下大静脈還流を妨げ,心拍出量を低下させることがあります.
5:誤り.モニタ値が安定していても,神経・皮膚圧迫や関節の過伸展がないかを再確認します.
🔵 仰臥位で上肢を手台に置く際の配置として,最も適切なものを1つ選んでください.
腕神経叢を弛緩させるため,上肢を120°程度外転する
尺骨神経を保護するため,前腕を回内位にして硬い手台へ固定する
上肢の外転を90°以下とし,前腕・手関節を中間位に近く保ち,肘部を適切に保護する
高度頭低位では,肩当てを頸部近くに置いて体幹のずれを防止する
手術開始時の肢位が適切であれば,手術台を傾けた後の再確認は不要である
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