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F|区域麻酔・神経ブロック【5択問題編】|周術期管理チーム認定試験 対策問題集

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🔵 脊髄くも膜下麻酔と硬膜外麻酔の比較について,最も適切なものはどれか.

  1. 一般に,脊髄くも膜下麻酔は硬膜外麻酔よりも,多量の局所麻酔薬を使用する.

  2. 脊髄くも膜下麻酔は,硬膜外麻酔より一般に作用発現が緩徐である.

  3. 硬膜外カテーテルを留置しても,追加投与によって麻酔域を調節することはできない.

  4. 硬膜外麻酔は,カテーテルによる追加・持続投与が可能である.

  5. 硬膜外麻酔では,脊髄くも膜下麻酔より少量の局所麻酔薬で同等の麻酔域が得られる.

解説
1:誤り.十分な麻酔域の確保のために,硬膜外麻酔は脊髄くも膜下麻酔よりも多くの局所麻酔薬を必要とします.
2:誤り.一般に,脊髄くも膜下麻酔の方が作用発現は速やかです.
3:誤り.硬膜外カテーテルを留置すれば,追加投与や持続投与により麻酔域・鎮痛を調節できます.
4:正しい.硬膜外麻酔はカテーテルを留置でき,追加・持続投与により麻酔域・鎮痛を調節できます.
5:誤り.硬膜外腔への投与では,くも膜下腔への投与より一般に多い薬液量を必要とします.

➡️ 答え:4


🔵 脊髄くも膜下麻酔後,感覚遮断が臍付近まで確認された時点で血圧が低下した.この循環変動の説明として,最も適切なものはどれか.

  1. 交感神経遮断が感覚遮断より頭側へ及び,血管拡張と静脈還流低下をきたした.

  2. 運動神経遮断により末梢血管抵抗が上昇し,反射性に血圧が低下した.

  3. 体性感覚遮断が心筋収縮力を直接低下させた.

  4. 副交感神経遮断により全身の血管が拡張した.

  5. 感覚遮断がT10に達したこと自体が,LASTを示している.

解説
1:正しい.脊髄くも膜下麻酔では交感神経遮断が感覚遮断より頭側へ及びやすく,動静脈拡張による静脈還流・末梢血管抵抗の低下をきたします.
2:誤り.低血圧の主因は運動神経遮断ではなく,交感神経遮断による血管拡張です.
3:誤り.体性感覚遮断そのものが,心筋収縮力を直接低下させるわけではありません.
4:誤り.脊髄くも膜下麻酔に伴う血管拡張は,主として交感神経遮断によります.
5:誤り.T10の感覚遮断は脊髄くも膜下麻酔の効果を示す所見であり,それだけでLASTを示すものではありません.

➡️ 答え:1


🔵 PDPH(硬膜穿刺後頭痛)について,最も適切なものはどれか.

  1. 頭痛は臥位で強くなり,座位・立位で軽減する.

  2. 主な機序は,硬膜穿刺後の髄液産生過剰である.

  3. 非カッティング型のペンシルポイント針は,カッティング針よりPDPHを生じにくい.

  4. 神経学的異常がなく典型的な体位依存性頭痛であっても,硬膜外自己血パッチ前には頭部画像検査を行うことが原則である.

  5. 硬膜外自己血パッチは,軽症で日常生活への支障が乏しい場合にも,保存的治療に先行して行う.

解説
1:誤り.典型的には座位・立位で増悪し,臥位で軽減します.
2:誤り.主な機序は硬膜穿刺部からの髄液漏出に伴う低髄液圧です.
3:正しい.一般に,ペンシルポイント針はカッティング針よりPDPHの発生リスクを低減します.
4:誤り.神経学的異常がなく典型的な症状であれば,自己血パッチ前の画像検査を一律に必要とするわけではありません.非典型的な頭痛や局在神経症状がある場合は,ほかの原因を含めて画像検査を検討します.
5:誤り.症状が軽く日常生活への支障が乏しい場合は,まず保存的治療を行います.症状が強い場合や改善が不十分な場合に,硬膜外自己血パッチを検討します.

➡️ 答え:3


🔵 硬膜外カテーテルから局所麻酔薬を追加投与するときの安全管理として,最も適切なものはどれか.

  1. 初回のテストドースで異常がなければ,留置中にカテーテル先端の位置が変化する可能性は低いため,追加投与前の再確認は省略できる.

  2. 吸引で血液や髄液を認めなければ血管内・くも膜下迷入を否定できるため,予定量を一括投与する.

  3. 追加投与前に吸引を行い,少量ずつ分割投与しながら,意識状態,循環変動,神経遮断域の変化を確認する.

  4. 鎮痛が不十分な場合は,遮断域の左右差より総投与量を優先し,前回と同量を追加する.

  5. 追加投与後に神経遮断域が急速に拡大しても,薬効が良好に発現した所見として経過を観察する.

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