J|術式別各論【○×問題編】|周術期管理チーム認定試験 対策問題集
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♦️ 開腹・開胸/分離肺換気
🔵 腸間膜牽引症候群では,徐脈と顔面蒼白を呈する.
腸間膜牽引症候群は,プロスタサイクリン(PGI₂)による血管拡張によって,低血圧・頻脈・顔面紅潮を呈します.腸管牽引による迷走神経反射では徐脈をきたしやすく,頻脈か徐脈かが鑑別の一助になります.アナフィラキシーとの鑑別では,薬剤投与との時間関係,気管支痙攣,皮膚所見,難治性低血圧などを総合して評価します.
🔵 N₂O(亜酸化窒素)は,気胸や腸閉塞など体内に閉鎖腔がある患者では,腔内の気体を拡大させるため避ける.
N₂Oは,血液から閉鎖腔内へ速やかに移行し,その容積や内圧を増加させます.気胸,腸閉塞,気脳症などでは病態を悪化させるおそれがあります.消化管手術すべてで一律に禁忌となるわけではありませんが,腸管膨張が問題となる状況では使用を控えます.
🔵 片肺換気では,吸入麻酔薬が低酸素性肺血管収縮(HPV)を増強し,酸素化を保つ.
HPVは,非換気側肺への血流を減らして換気側肺へ振り分け,酸素化を保つ反応です.吸入麻酔薬はHPVを用量依存性に抑制するため,「HPVを増強する」という記述は誤りです.臨床濃度での影響は限定的な場合もありますが,酸素化悪化の一因にはなりえます.
🔵 片側の大量気道出血や感染性分泌物によって健側肺が汚染されるおそれがある場合,肺分離は絶対的適応となる.
大量気道出血や感染性分泌物から健側肺を保護することは,肺分離の絶対的適応です.手術操作のための肺虚脱とは異なり,対側肺汚染を防ぐこと自体が肺分離の目的となります.
♦️体表・熱傷・頭頸部/内分泌・脳神経外科
🔵 急性期後の重症熱傷患者では,スキサメトニウム投与により致死的な高カリウム血症を起こしうる.
急性期後の重症熱傷では,神経筋接合部外にもニコチン性アセチルコリン受容体が増加します.この状態でスキサメトニウムを投与すると,急激なカリウム流出によって重篤な高カリウム血症や心停止をきたすおそれがあるため禁忌です.非脱分極性筋弛緩薬には抵抗性を示すことがあります.
🔵 気道手術では,高濃度酸素と電気メスの併用により術野火災が起こりうる.
術野火災は,酸化剤,高熱を生じる点火源,可燃物がそろうことで発生します.気道周辺では酸素濃度を臨床上可能な範囲で低くし,電気メスやレーザーを使用するタイミングを術者と共有することが重要です.
🔵 頸部術後血腫による気道狭窄では,SpO₂低下が最も早期に現れる徴候である.
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