K|術後管理 【5択問題編】|周術期管理チーム認定試験 対策問題集
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♦️ 術後悪心・嘔吐(PONV)
🔵 成人でPONVのリスク因子が複数ある患者の周術期計画として,最も適切なものはどれか.
プロポフォールによるTIVAを選択し,予防的制吐薬は5-HT3受容体拮抗薬1剤とする.
揮発性麻酔を選択し,作用機序の異なる制吐薬2剤を併用する.
プロポフォールによるTIVAを選択し,作用機序の異なる制吐薬2剤を併用する.
亜酸化窒素を併用し,作用機序の異なる制吐薬2剤を併用する.
プロポフォールによるTIVAを選択し,同じクラスの制吐薬2剤を併用する.
解説
1:誤り.TIVAはベースラインリスクを下げますが,複数リスク例では単剤予防では不十分となることがあります.
2:誤り.多剤予防は適切ですが,揮発性麻酔薬はPONVのベースラインリスクを高めます.
3:正しい.複数リスク例では,TIVAなどでベースラインリスクを下げ,作用機序の異なる制吐薬を組み合わせます.
4:誤り.亜酸化窒素はPONVリスクを高めうるため,リスク低減を目的とした併用は適切ではありません.
5:誤り.複数薬を用いる場合は,同一クラスではなく異なる作用機序を組み合わせます.
🔵 制吐薬と代表的な有害作用の組合せとして,最も適切なものはどれか.
メトクロプラミド:抗コリン作用による口渇・尿閉が中心で,錐体外路症状は問題にならない.
5-HT₃受容体拮抗薬:頭痛や便秘に加え,薬剤・用量や患者背景によってはQT延長に注意する.
ドロペリドール:一過性高血糖が主な問題で,QT延長は考慮しなくてよい.
デキサメタゾン:アカシジアや急性ジストニアが代表的である.
抗H₁ヒスタミン薬:鎮静作用が乏しく,眠気は通常みられない.
解説
1:誤り.メトクロプラミドではアカシジア,急性ジストニアなどの錐体外路症状に注意します.
2:正しい.5-HT₃受容体拮抗薬では頭痛や便秘がみられ,薬剤・用量や患者背景によってはQT延長にも注意します.
3:誤り.ドロペリドールではQT延長のほか,鎮静や錐体外路症状にも注意します.
4:誤り.デキサメタゾンでは一過性高血糖などが問題となりえます.アカシジアや急性ジストニアは主にドパミン受容体遮断薬でみられます.
5:誤り.抗H1ヒスタミン薬には鎮静作用があり,眠気や抗コリン作用に注意します.
🔵 予防後にPONVが出現した場合のレスキュー治療として,最も適切なものはどれか.
予防から6時間以内であっても,予防に用いた5-HT3受容体拮抗薬を同量追加する.
原則として予防に用いたものとは異なる作用機序の制吐薬を選ぶ.
一般名が異なれば,同じ5-HT3受容体拮抗薬でも異なる作用機序のレスキュー薬として扱う.
経皮スコポラミンは速やかに効くため,発症したPONVへの第一選択とする.
予防にデキサメタゾンを用いた場合は,レスキューでも同薬を直ちに反復する.
解説
1:誤り.予防後早期に同じクラスを再投与しても,追加効果は乏しいとされます.
2:正しい.レスキューでは予防と異なる作用機序を選ぶのが原則です.十分な時間が経過し代替薬がない場合に限り,一部の薬剤で再投与を検討します.
3:誤り.一般名が異なっても,同じ5-HT3受容体拮抗薬は同一の薬効クラス・作用機序です.
4:誤り.経皮スコポラミンは作用発現が遅く,発症したPONVを速やかに軽減するレスキューには不向きです.
5:誤り.デキサメタゾンは予防薬として用いますが,ブレイクスルーPONVに通常は反復投与しません.
♦️ 出血性合併症
🔵 術後出血性ショックの早期認識について,最も適切なものはどれか.
血圧のみに依存せず,心拍数・脈圧・末梢循環・尿量・乳酸などの推移を組み合わせて評価する.
収縮期血圧が術前値に近ければ,進行する出血性ショックは否定できる.
急性出血量の評価には,出血直後のHb/Htの単回値が最も鋭敏である.
術後ドレーン排液が急減した場合は,止血が完成したと判断できる.
初回の乳酸値が基準範囲内であれば,その後の循環評価や再検は要しない.
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