I|周術期クライシス・合併症対応【5択問題編】|周術期管理チーム認定試験 対策問題集
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🔵 成人心停止における心電図リズムと電気的治療の関係として,最も適切なものはどれか.
脈を触知する不安定な心房細動では,非同期除細動を行う.
VFへの電気ショック後は,脈拍を十分な時間確認してから胸骨圧迫を再開する.
VF/無脈性VTでは,非同期除細動を遅らせずに行う.
PEAでは,胸骨圧迫より同期下カルディオバージョンを優先する.
心静止では,胸骨圧迫開始前に経皮ペーシングを行う.
解説
1:誤り.脈を触知する不安定な頻拍への電気的治療は,原則として同期下カルディオバージョンである.
2:誤り.ショック後は脈拍確認で圧迫を長く中断せず,ただちに胸骨圧迫を再開する.
3:正しい.VF/無脈性VTはショック適応であり,質の高い胸骨圧迫と非同期除細動を迅速に行う.
4:誤り.PEAはショック非適応で,胸骨圧迫,アドレナリン,可逆的原因の検索・是正を行う.
5:誤り.心静止もショック非適応であり,まず胸骨圧迫を開始する.経皮ペーシングを優先しない.
🔵 術中の危機的大量出血に対するチーム対応として,最も適切なものはどれか.
危機を宣言してリーダーを明確にし,止血・輸血・検査・連絡などの役割を分担する.
術者と麻酔担当者がそれぞれの処置に集中し,全体を統括するリーダーは置かない.
血圧を昇圧薬で維持し,凝固検査の結果がそろってから止血製剤の投与を開始する.
急速出血直後の血清ヘモグロビン値が保たれていれば,次回採血まで輸血開始を待つ.
ショックインデックスが1未満であれば,持続出血があっても大量出血プロトコルは開始しない.
解説
1:正しい.危機宣言,明確な指揮系統,役割分担により,止血と循環管理を同時並行で進める.
2:誤り.各担当が個別に動くだけでは,資源配分,優先順位,情報共有に抜けが生じやすい.
3:誤り.循環維持は必要だが,止血と凝固障害への対応を検査結果まで遅らせてはならない.
4:誤り.急速出血直後は血液希釈がまだ進まず,ヘモグロビン値が出血量を過小評価することがある.
5:誤り.ショックインデックスは判断材料の一つであり,単独の閾値だけでプロトコル開始を決めない.
🔵 低酸素血症の機序と酸素投与への反応について,最も適切なものはどれか.
換気血流比不均衡は,肺内シャントより酸素投与への反応が乏しい.
肺胞低換気による低酸素血症は,肺胞換気を改善しても是正できない.
肺内シャントによる低酸素血症は,高濃度酸素投与で速やかに正常化する.
拡散障害による低酸素血症は,吸入酸素濃度を上げると悪化する.
肺内シャントによる低酸素血症は,高濃度酸素投与への反応が乏しい.
解説
1:誤り.換気血流比不均衡は,肺内シャントより一般に酸素投与へ反応しやすい.
2:誤り.肺胞低換気は,気道確保や分時換気量の増加などによる換気改善で是正を図る.
3:誤り.換気されない肺胞を通過する血流は酸素化されないため,改善は限定的である.
4:誤り.拡散障害では肺胞気酸素分圧を上げることで,通常は酸素化が改善する方向に働く.
5:正しい.肺内シャントでは高濃度酸素を投与しても酸素化改善が乏しく,病態の是正が必要となる.
🔵 麻酔導入時に気管挿管できず,フェイスマスクと声門上器具でも酸素化を維持できないCICO(挿管も酸素化もできない状態)となった.最も適切な対応はどれか.
声門上器具のサイズを変更して再試行し,結果を確認してからCICOを宣言する.
CICOを宣言して応援を要請し,直ちに緊急前頸部アクセスを準備・実施する.
ロクロニウム使用例では,スガマデクス投与後の自発呼吸回復を待ってから侵襲的気道確保を判断する.
ビデオ喉頭鏡へ変更して追加挿管を試み,失敗した場合に緊急前頸部アクセスへ移行する.
外科医が手術室へ到着するまでマスク換気を反復し,前頸部アクセスの準備は待つ.
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