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新型コロナウィルスの流行変異株に対して高齢者のワクチン接種は必要なのか?

国内の新型コロナウィルス(Covid-19)感染者数が落ち着いてきている一方で、これまで夏頃には感染者拡大の傾向がみられるため、注視が必要な状況です。足元ではオミクロン変異株(LP.8.1)の割合が高くなっており、重症化に備え特に高齢者や基礎疾患を持った人はワクチン接種をすべきなのか?に対しての答えを探したいと思います。


1. 国内の感染状況(2025年5月時点)

厚生労働省が公表した2025年5月のCovid-19の感染状況推移状況は減少・収束傾向でした。2024年12月~2025年2月頃の流行も落ち着いていた一方で、これまで7月~9月頃にかけては増加傾向にあったため、引き続き注視が必要ではないでしょうか。

厚生労働省 新型コロナウィルス感染症(Covid-19)の発生状況のお知らせ 参照

※2025年第15週(4月7日~13日)以降の数値は、急性呼吸器感染症サーベイランス開始による定点医療機関設置基準の変更に伴い定点数が変更されているため、データの解釈には留意が必要となります。

2. 流行する変異株と変化

米国CDCによると、昨年からオミクロンXEC株が半数以上を占める流行となっていましたが、5月時点でNB.1.8.1(オミクロン変異株)が全シーケンスの10.7%を占めています。NB.1.8.1は中国や香港での急増後、米国(カリフォルニア、ニューヨークなど)で検出され、増加傾向にあります。
一方国内でもXEC株が流行していましたが、2025年3月時点ではLP.8.1が増加傾向にあることが分かります。

東京都 新型コロナ情報第52号 参照

LP.8.1はこれまでのオミクロン株の症状と類似していますが、感染能力が高いためこれまでワクチンを接種してきた人でも感染のリスクがあり注意が必要です。

3. LP.8.1の疫学的影響

現時点でLP.8.1株による重症化率の具体的なデータは不足しているため公表されておりません。しかし、東京大学医科学研究所によると免疫逃避能力の高さや伝播力の強さが確認されており注意が必要です。WHOによるとLP.8.1は遺伝的変化があり、成長優位性の初期兆候がありますが、疫学的影響が不明確な変異株としてグローバルで監視を行う対象(VUM)に指定されています。このため、高齢者や基礎疾患を持つ方にとっては重症化の可能性を否定できません。

4. 高齢者のワクチンの必要性

以上の感染状況と変異株の動向から流行が確認されているLP.8.1は感染率が高く、重症化リスクが不透明な状況となっているため、高齢者や基礎疾患を持つ人はワクチン接種を継続して行っておくことが重症化を防ぐ意味で必要と言えそうです。

#COVID19 #高齢者医療 #ワクチン


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参考資料