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白い器に、桃の静けさをすくって(Prologue・名古屋)

ひんやりとした朝の空気に、秋の気配がそっと混じる頃。
窓辺に差し込む光が、桃色の果実をやさしく照らしていた。

白い器にそっと置かれた桃のフロマージュ。
ふわりと香るミルクと、熟れた桃の甘みが、静かな時間に溶けていく。


桃のフロマージュ

スプーンを入れると、やわらかな層が静かに崩れ、
口に運べば、まるで雲を食べているような感覚。
そのなかに、桃の果肉がひとすじ、季節の記憶を語りかけてくる。


さっぱり

この小さなデザートには、
夏の終わりと秋の始まりが、そっと寄り添っているようだった。

食べ終えたあと、器の白さに残る余韻。
それは、日々のざわめきのなかで見つけた、静けさの贈り物だった。

アンティークの様な

白い余白の空間を、柔らかなカーテンから光が差していた。

プロローグ

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