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【滋賀】日本仏教彫刻の傑作 国宝 渡岸寺十一面観音と湖北 観音の里

🗓️参拝日:2019年1月 
渡岸寺、高月観音の里歴史民俗資料館、大円寺(滋賀県長浜市)


渡岸寺 十一面観音菩薩との再会

初めて訪れた湖北(琵琶湖北部)。
「観音の里」と呼ばれるこの地域、まず訪れたのは
国宝・十一面観音菩薩で有名な渡岸寺観音堂(向源寺)

2006年に上野の展覧会で一度お会いして以来
「やっぱりお寺で観たい!」という思いを抱き続け
ついに13年ぶりの再会でした。

十一面観音さまが案内してくれる

電柱に掲げられた看板や道標に導かれ、辿り着いた渡岸寺境内に、
参拝客は見当たらず‥‥
まさかの国宝仏、独り占め!という贅沢な時間となりました

冬の平日、誰もいなかった

受付を済ませると係の方が収蔵庫まで
案内してくださりラジカセのスイッチをオン。
解説テープが流れる中、至近距離で360度ぐるりと
まわりながら拝観することができました。

渡岸寺の十一面観音の頭上面はとにかく大きい!
背面側の暴悪大笑面は頭上ではなく
後頭部の髪の中に埋もれるように配置され
側面の顔は肩に乗るほどのサイズでした。

仏像の写真撮影はNGでしたが、お寺のHPにそのお姿が載っていました⬆️

その大きさゆえ、どの面も非常に見応えがあり
見る角度によって体型の印象まで変わるのが面白い。
少しふくよかに見える角度もあれば
驚くほどスレンダーに見える角度もあります。

案内してくださった係の方のおすすめは後ろ姿。
背面から見ると理想的なくびれが際立ち思わず見惚れるほどでした。

お隣には大日如来像がお祀りされていました。
智拳印ではなく法界定印を結ぶ胎蔵界の大日如来。

テープ解説だけでなく、係の方が丁寧に補足してくださり
とっても充実した拝観となりました。

高月観音の里歴史民俗資料館で宇宙人と出会った?!

続いて、隣接する高月観音の里歴史民俗資料館へ。

湖北は「観音の里」と呼ばれるほど
観音信仰が盛んな地域ですが
この資料館には神像も多く展示されています。

特に印象的だったのが、日吉山王二十一社本地仏像。

ポストカードより

本来は仏である存在が
日本では神の姿として現れるという本地垂迹説を
表現した像群でまるでヒーローキャラが
勢揃いしたような頼もしさ!

そして衝撃的だったのがこの釈迦苦行像😳

ポストカードより

釈迦苦行像は、極限の苦行をしているお姿を表したものですが、、、、
思わず「宇宙人…?」と目を疑うほどの強烈な造形でした。

断食でガリガリに痩せ細り骨が浮き出ている。
ということは、理解できる。
けど、このお顔はなんでしょう?
人間じゃないよね(驚!)
高月で宇宙人、じゃなくてこんな苦行像に
お目にかかれるとは、、、

優しさが繋いでくれたご縁 要連絡のお寺 大円寺へ

今回の旅、渡岸寺観音堂と
高月観音の里歴史民俗資料館へ行くことは
予定していたものの、それ以降はノープランでした。

隣の駅にあるお寺は残念ながら冬季休業中。
他のお寺も拝観には事前予約が必要な場合がほとんど。

初めて行く場所は、時間が読めないので
要連絡のお寺は私にとっては難易度が高く
この日もどこも予約はしていませんでした。

まだ午前中だったので、ひこにゃんにでも会いに
彦根へ移動しようかなーと高月駅まで戻ってみるも
次の電車は1時間後。

時間をつぶせるようなカフェもなく
とりあえず駅前の土産物店に入ると
店主の方が話しかけてくれました。

事情を話すと
「近くのお寺に電話してあげるから行っておいで」と
なんと要予約のお寺に取り次いでくださることに。
ありがたい!!!

案内されたのは駅から徒歩5分ほどの
大円寺 高月観音堂。

土産店から歩いて向かうと
ちょうどお世話係の方も到着したところで
お堂を開けてくださいました。
そして、御本尊のお厨子の扉も開けてくださいました。

閉まっているお厨子が開く瞬間って
本当にドキドキしますよね〜🤩
お厨子オープンセレモニーで
テンションが上がった私の目の前に現れたのは
お優しい表情のとても美しい千手観音様でした。

世話人の方のおすすめは台に写った観音さま


さらに左右に並ぶ小さな厨子も次々と開けてくださいました。

両肩に子どもを背負った珍しい薬師如来や
曹洞宗の伽藍神とされる大権修理菩薩など
なかなか出会えないお像もお祀りされていました。

八臂弁財天
大権修理菩薩
両肩に子どもを背負った珍しい薬師如来

ここでもカセットテープの解説が流れ
終了後には「前へどうぞ」とすぐ近くで
拝観させていただくことができました。
写真撮影もOK!
「どんどん撮ってください」とお許しいただきました。

ストーブまで点けてくださるという至れり尽くせりなご対応。
急な連絡だったのにも関わらずお優しい心遣いに
感謝感激でした。

ちなみに、資料館で見たあの釈迦苦行像は
この大円寺の御像で、高月観音の里歴史民俗資料館に寄託しているそうです。

ご本尊の前には、宇宙人のような釈迦苦行像の写真が


温かな人々と観音さまが迎えてくれる湖北

観光地として派手ではないけれど
人の温かさと仏の存在が静かに息づく湖北の旅。

駅からお寺までの丁寧な道案内や
見ず知らずの人の親切によって結ばれたご縁が
今でも強く心に残っています。

観音の里 湖北 長浜
まだまだ行ってみたいお寺、会いたい仏さまがたくさん!
ぜひまた訪れたい場所です。


📌渡岸寺観音堂(向源寺)
滋賀県長浜市高月町渡岸寺50

📌高月観音の里歴史民俗資料館
滋賀県長浜市高月町渡岸寺229

📌大円寺 高月観音堂
滋賀県長浜市高月町高月

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