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【債権管理|現場の判断⑪】返済の根拠は、どこまで確認するのか


「収入が入ったら支払います。」

返済の交渉では、よく聞く言葉です。

収入が入ることは、返済を判断するうえで重要な情報です。

しかし、私はその言葉だけで「返済できる」と判断することはありません。

確認したいのは、その収入を前提として、本当に返済できる計画になっているのかです。


収入だけでは判断できない


例えば、「収入が入ったら支払います」と言われたとします。

そこで交渉を終えることはありません。

まず確認したいのは、その収入を何に使う予定なのかです。

家賃や住宅ローン。

食費。

通信費。

光熱費。

他社への返済。

生活を維持するために必要なお金を差し引いたうえで、本当に約束した金額を支払えるのか。

そこまで確認して、初めて返済計画の実現可能性を判断できると私は考えています。


確認することは、相手のためでもある


ここまで聞くと、「細かく聞きすぎではないか」と感じる人もいるかもしれません。

しかし、私は相手を追い詰めるために確認しているわけではありません。

約束した金額を支払った結果、生活が成り立たなくなってしまえば、その約束は長く続きません。

だからこそ、「本当に無理のない計画になっているか」を一緒に確認することが大切だと考えています。


約束の背景を知ることで、次の判断につながる


もう一つ、理由があります。

仮に約束どおり返済できなかったとしても、事前に返済計画の根拠を確認していれば、なぜ履行できなかったのかを考えやすくなります。

収入が予定どおり入らなかったのか。

予定外の支出があったのか。

それとも、当初の計画に無理があったのか。

背景が分かれば、その後の対応も変わります。

だから私は、約束の結果だけではなく、その根拠も確認するようにしています。


限られた時間で、どこまで確認できるか


もちろん、すべての交渉でここまで詳しく確認できるとは限りません。

限られた時間の中で、どこまで聞けるか。

相手に負担を与えず、自然に話してもらえるか。

それも債権管理に求められる技術の一つだと私は考えています。


おわりに


私は、返済の約束だけを確認することはありません。

大切なのは、その約束に実現できる根拠があるかどうかです。

収入は重要な判断材料です。

しかし、それだけでは返済の実現可能性は判断できません。

だからこそ、生活に必要な支出や返済計画も含めて確認し、無理のない約束になっているかを考えるようにしています。

債権管理では、約束を取り付けることよりも、その約束を実現できるかを見極めることが重要だと私は考えています。

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