コロナワクチン(BA.5対応)接種後の死亡31件、専門家の評価
厚労省のサイトで、新型コロナワクチン接種後に死亡した事例の報告が公開されています。1月20日に、新たな報告が公開されました。ファイザー社製オミクロン株BA.5対応ワクチン接種後の死亡報告は、接種開始(2022年10月13日)から2022年12月18日までに31件。今回は、専門家の評価に着目しました。
BA.5対応、評価済みはすべて「γ(評価不能)」
自称「運び屋」、元ワクチン担当大臣は、「日本では、副反応疑い報告制度により、ワクチン接種後の死亡事例が報告されていますが、現時点でワクチンとの因果関係が否定できないと判断された事例はありません」と自身のブログ(2022年12月31日付)に書いていました(下記参照)。
では、専門家の評価はどのようなものなのか、今回はファイザー社製BA.5対応ワクチンの評価を取り上げます。
接種回数やロット番号などは、下記の記事にまとめてあります。
資料1-3-1 新型コロナワクチン接種後の死亡として報告された事例の概要(コミナティ筋注) より
※「剖検」は、病理解剖のことです。
専門家による評価
事例1:87歳女性
脳梗塞の既往があり、心房細動、糖尿病を基礎疾患のある、自力では寝返りもうてない寝たきり状態(自立度C2)の87歳女性患者に対し、4回目ワクチン接種をしたところ、接種3日目に突然死したという事例である。ワクチン接種からの時間的関係から因果関係は否定はできないもの
の、高齢であり、基礎疾患のあるかなり状態の悪い患者であると思われることから、ワクチン接種とは関係なく起こった事象であることも十分考えられる。
3回目の接種後に低体温が認められたとあるが、その以前から低体温は時々みられたとあり、ワクチン接種と関係がない可能性も十分考えられる。ワクチン接種翌日から湿性咳嗽と喀痰増加があるが、酸素飽和度は保たれており呼吸器系疾患が突然死の原因とは考えにくい。報告の通り、突然死の原因は循環器系または脳血管障害の可能性が一番考えられるが、死亡直前の臨床所見や検査所見がないので特定は困難。
事例2:評価中
事例3:72歳男性
剖検上、陳旧性心筋梗塞の既往及び新規の心筋梗塞の所見があるようですので、致死性不整脈を生じた可能性は否定できません。報告上の、大動脈/肺動脈 8cmというのが理解できませんでした。この値が正しければ、直径であれば、通常よりも著明に拡大しており、既往に大動脈瘤
や慢性肺塞栓症などがあることを考えます。接種直後のイベントであり、機序は不明ですが、ワクチンとの因果関係は、肯定も否定もできないと考えます。
「理解できない」とありますが、報告医師に確認したのでしょうか?
報告者とは連絡が取れるはずなのに、なぜ「理解できない」ままなのでしょうか。
事例4:81歳男性
ワクチン接種との時間的関係から因果関係は否定はできないものの、脳出血発症直前まで一人で自動車を運転して出かけワクチン接種後2日間何ら問題なく生活できていたと推察され、また、高齢であること、発見場所がトイレであったことを考えると、脳出血は特発的に発症した可能性も高いと考えられる。しかし、何れかは断定的なことは言えない。トイレに入るまでは何ら問題がなかったのか、何らかの体調不良をきたしてトイレに入ったのかなどの情報があると、もう少し考察は可能かもしれないが、断定には至らないと思われる。
事例4の方は、11月9日に5回目接種、11月11日に自宅から車で1時間ほどのショッピングセンターに一人で外出。同日夜23:30頃に警備の方がショッピングセンターのトイレを巡回中に鍵が閉まったトイレの個室から鼾(いびき)が聞こえるのを確認し、本患者を発見し、救急車通報したそうです。剖検は実施されなかったとのこと。
この状況では、トイレに入るまでに何があったかは確認しようがないでしょう。
事例5:27歳男性
ワクチン接種当日の夜間に突然死したと報告された症例であるが、御家族より当時の様子に関してさらなる情報が得られたものの、得られている情報のみからワクチンと死亡の因果関係を評価することは困難である。
この事例について、報告者は下記のように書いています。
※以下、長いので編集しています。
<報告者のコメント>
ワクチン4回目当日の死亡事例。心臓や脳に基礎疾患があるが突然死を予見できる病歴ではない。死亡推定時刻を午前0:00から1:00頃と推定すれば、コロナワクチン注射後わずか7から9時間で急性の心毒性または心血管自律神経毒性を生じた因果関係が明らかとなる。このようなコロ
ナワクチン注射後の突然死事例は既に数多くの報道があり、また、PMDAの症例集積もあることから、注射薬の急性毒性に対しての疑
いを払拭できない。注射当日の死亡は全く想定外の薬理効果を示したことになるので、注射薬剤に対して異状死としての警察捜査が必要であると考えざるをえない。
報告者はこのように書いているのに、専門家は「因果関係を評価することは困難」だと言っているのです。
事例6:80歳男性
慢性心不全、腎障害、高血圧症などの基礎疾患を有する80歳男性。5回目のワクチン投与直後副反応なく帰宅、投与約10時間半後に呼吸困難、心不全発症と判断された、11時間後に心肺停止。蘇生処置に反応せず、死亡確認された。ワクチン投与後11時間程度の死亡だが、濃厚な基礎疾患を有しており、基礎疾患増悪とワクチン投与による影響とを判断することは現状の情報では困難。
事例7:高齢者
ワクチン接種から死亡までの経過、併存疾患、剖検結果等が報告されておらず、因果関係の評価は困難である。
事例8:79歳女性
事例9:92歳女性
検査や剖検が実施できていないため、死因が不明であり評価できない。
事例10:50歳男性
剖検の情報がなく、因果関係について判定するのには情報不足である。
事例11:86歳女性
患者の死因に関わる情報がないため評価できない。
検査や解剖を行っていないと、「評価不能」にされてしまうということです。検査や解剖を行っていても「評価不能」になっているので、検査や解剖を行えば評価してもらえるというわけでもありません。
事例12:50歳男性
ワクチン接種の3日後に脳出血を発症し、その後死亡した症例である。脳動静脈奇形の既往があるものの、頭部CT所見においては、脳動静脈奇形からの出血によるものかどうかを判断できなかったとされており、十分な情報が得られておらず、ワクチンと死亡との因果関係を評価するこ
とは困難である。
事例13:50歳代男性
死亡時の臨床情報が全くないため、判断不能である。
事例14:97歳女性
死亡に関わる臨床症状の情報がなく評価できない。
事例15:評価中
事例16:70歳女性
心筋梗塞の既往のある70歳女性。5回目のワクチン投与後副反応なく帰宅、投与翌日に自宅で倒れているところを発見、搬送先病院で死亡が確認された。投与後1日での死亡であるが基礎疾患との関連など判断するためには情報が不足している。
事例17:82歳男性
肺癌、胸水、糖尿病の基礎疾患を有し余命1-2か月と考えられていた82歳男性。5回目のワクチン投与後22時間50分後に呼吸停止し死亡確認。基礎疾患が濃厚にあり、現状の情報ではワクチン投与との因果関係を判断することは困難と考える。
基礎疾患があると、ワクチンとの因果関係を判定することは困難だとされてしまいます。国は、基礎疾患がある人に接種を勧めてきたのに。
事例18:79歳女性
ワクチン接種日の夜に症状が出現し、急速に悪化して死亡に至っており、注視すべきと考えるが、現時点では、患者背景情報や検査結果など、病態を検討するための詳細情報が得られておらず、因果関係評価は困難である。
事例19:88歳男性
患者背景(既往歴、治療歴など)・接種後の経過が不明であり、評価困難と考えます。
事例20:65歳男性
患者背景情報として糖尿病と虚血性心疾患が報告されているものの、詳細は不明である。死亡に至った経過の詳細情報も得られておらず、ワクチン接種と死亡の因果関係は評価できない。
事例20の方は、糖尿病、虚血性心疾患の基礎疾患があり、5回目接種の翌日に自室内で心肺停止状態であるのを発見され、救急搬送されました。かかりつけ医がいるはずなので、基礎疾患の状態を確認することはできるでしょう。なぜ確認しないで「評価できない」としているのでしょうか。
事例21:89歳女性
患者背景(既往歴、治療歴など)・接種後の経過が不明であり、評価困難と考えます。
事例22:81歳女性
肝硬変や肝細胞癌の既往があるが、かかりつけ医からの報告では、それらが死因となった可能性は考えにくいとのことなので、その他の病態を検討する必要がある。実施された頭部及び体幹のCTでは明らかな異常を認めておらず、現時点では死因が不明である。ワクチン接種が経過に与えた影響は評価できない。
この事例について、報告者は下記のように書いています。
※以下、長いので編集しています。
<報告者のコメント>
接種当日の19時頃までは特に変わりなく過ごしていたのを同居姉妹が確認している。恐らく20時以降に入浴したと思われる。23:20頃に妹が入浴しようと浴室に行ったところ、浴槽内で意識消失した状態の本人を発見した。顔面の水没は認めず。後頭部を浴槽の縁に乗せ、天を仰ぐような状態であったとのこと。家族により119番通報が行われ、23:32に救急隊が到着した際には心静止の状態であった。
12/10 0:59に死亡確認。施行した検査は頭部と体幹の単純CT検査のみであるが、それらでは心停止の原因は不明であった。死因不明のため監察医に検案依頼とした。肝硬変、肝細胞癌の既往があったものの、診療録や当日入浴前の状態からは、それらの疾患により死亡したとは考えにくい。入浴中の事案であり、入浴による血液低下から意識消失し、心停止となった可能性は否定できないと思われた。
接種当日の入浴中に死亡した事例は多数報告されています。それらを検証した情報などは、共有されていないのでしょうか。
事例23:58歳男性
患者背景(既往歴、治療歴など)・接種後の経過が不明であり、評価困難と考えます。
事例24:78歳女性
患者背景(既往歴、治療歴など)・接種後の経過、入浴時の状況(脱衣所と浴室の温度差や湯の温度等、食事や飲酒など)が不明であり、評価困難と考えます。
事例24も、接種当日に入浴中、浴室で亡くなっています(病歴:糖尿病、透析)。浴室の温度差や湯の温度など、きちんと記録している人はどれくらいいるのでしょうか。その情報がないと、評価できないのでしょうか。
事例25:66歳女性
ワクチン接種後に発症しているため、ワクチンの関与を完全に否定することはできないが、高血圧の既往および抗血小板薬の内服という状況で、さらに頭部打撲も生じていることから、ワクチン以外の要因が大きく影響している可能性がある。
事例26:78歳女性
報告書ではHeat Shockによる心不全の可能性が指摘されているが、死亡後に画像検査や剖検が行われておらず、死亡に至った確定的な病態は不明である。
事例26の方も、5回目のワクチン接種翌日の朝、浴室で死亡しているのを発見されました。維持透析中とのことですが、事例24の方も病歴に透析とありました。入浴中に亡くなった事例は何件で、そのうち透析をしている人の事例は何件あるのでしょうか。そういったデータは、集めているのでしょうか。集めているなら、公開してほしいです。
事例27:82歳女性
基礎疾患の記載がなく、死亡後に画像検査や剖検も行われておらず、死亡に至った確定的な病態は不明である。
事例28:79歳女性
心血管系の急性疾患が直接の死因になった可能性が高い印象ではあるが、死亡後に画像検査や剖検が行われておらず、死亡に至った確定的な病態は不明である。
事例29:81歳男性
ワクチン接種の翌日未明に呼吸停止の状態で発見され、その後死亡確認となった症例である。接種当日の夜に発熱していたという情報はあるものの、経過については十分に明らかとなっておらず、得られている情報のみから因果関係を評価することは困難である。
事例30:67歳男性
ワクチン接種翌日に死亡しているところを発見され、検視の結果、急性心臓死と報告された症例である。ワクチン接種後異常なく帰宅したとのことであるが、その後の臨床経過は十分に明らかになっておらず、得られている情報のみから因果関係を評価することは困難である。
事例31:60歳女性
ワクチン接種翌日に心肺停止状態で発見され、その後蘇生するも、接種6日後に低酸素脳症により死亡したと報告された症例である。元々、脳出血の後遺症のためADLは自立しておらず、他に高血圧・高脂血症・2型糖尿病の基礎疾患もあったとのことである。ワクチン接種後の臨床経
過不明であり、得られている情報のみから因果関係を評価することは困難である。
ファイザー社製BA.5対応ワクチンについて見ただけでも、このような評価となっています。基礎疾患との関係を調べるのは本当に難しいのかもしれませんが、必要な情報を集めて評価しようとする気持ちが見られないコメントが多いです。
今回はBA.5対応ワクチンに絞って取り上げましたが、このような評価(因果関係の評価不能)がファイザー社のワクチンだけで1740件もあるのです。

「現時点でワクチンとの因果関係が否定できないと判断された事例はない」から、安全だと言えるわけではありません。ワクチンとの因果関係を判断するために必要な情報がないからと、評価していないだけなのです。このような評価をされているワクチンを、安心して接種できますか?
