半導体サプライチェーンと国別地域特性

要約

・サムスンやSKハイニクスが韓国でDRAM半導体を製造する意味において、場所が重要であるということ。

・2026年、アメリカにメモリー半導体の製造拠点を置こうとする流れについての疑念があるとういこと。


本文

 アメリカはAIデータセンターを建設する、世界最大の国であるが、半導体自体の工場を米国内に移そうとしていることについて少し疑念がある。というのは、その半導体はSamsungやSKハイニクスが韓国内で製造しているからこそ、AI計算にも耐えうる あの高品質のメモリーができるからであり、それをアメリカ国内で、米国人に作らせるようにするという流れは、質の悪化に繋がるのではないか。韓国・台湾などを中心に半導体の製造能力はこの地域が明らかに強みをもっており、それを製造する韓国人らの技術力や開発力があるからこそ、あれだけの高品質なメモリー半導体ができると考えるからだ。ハードウェア的な製造能力の強み明らかに東アジアにある。

CHIPS法によって、外国の半導体企業を国内で誘致した形ではあるが、米国政府の狙いとしては、国内の半導体の製造能力を高めたいという狙いがあったはずだ。さらに踏み込むと半導体製造による、利益も米国内で享受したいと狙いもあるだろう。だが、それはソフトウェアもハードウェアも全て米国で掌握したいという、少し欲張りすぎな考えではないか。ソフトウェアや半導体設計においてはもう十分過ぎる程の技術と利益を生み出す企業(Goolge, Apple, NVIDIA, Microsoft, Metaなど)を揃えており、それはアメリカの強みであるし、さらには新興のAI関連企業(アンソロピック、OpenAIなど)も大きな影響力を強めている。その中で、さらにこのAI時代の肝である、半導体の製造能力まで得ようというのは、少々欲張りすぎであり、世界的なサプライチェーンのバランスと、地域のコアコンピタンスの強みを生かすという視点からいえば、非効率なやり方と言わざるを得ない。

地域別・国別、働く人々の強み特性を生かした、ソフトウェアとハードウェアのそれぞれの発展こそが、このAI時代の真の発展に繋がると考える。メモリー分野においては基本的に韓国に任せれば良いし、半導体製造装置や材料などは日本に、CPUは台湾に、ITソフトウェア やAIプラットフォームはアメリカがリードする形で、それぞれの国での強みを生かし合い、サプライチェーンを回すことこそが効率の良い発展に繋がり、巨大なデータセンターでの高度なAI計算に耐えうる、世界の人々に真に役立つAIの未来に繋がるだろう。

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