アラ還のぼやき 第二章 Vol.1|「給料いらないです」から始まった違和感
なんや気ぃついたら、
このシリーズもよう続いてますな。
第一章では、
自分のことばっかり考えてました。
年取ったなぁとか、
ちょっと寂しいなぁとか、
そういう、内側の話です。
まとめて読むと、
ぼやきの流れもちょっと変わって見えると思います
ここから先は、第二章として、
自分の気持ちだけやのうて、
社会の中で見てきたもん これを、
メインにしていこうかなと。
正直、需要があるんかどうか言うたら、
いささか疑問やないう自覚はあります。
それでも、 頑張り過ぎている人。
小さな悩みを抱えてる人。
そんな人たちが、ほんの少しでも気が楽になったり、「あるある」と共感したりしてもらえるような文章を紡いでいけたらええなと思てます。
毎度おおきに。
今日は三十数年前、
税理士事務所で働いていた頃の話です。
今の若い人に言うたら、
たぶん信じてもらえへんと思います。
まず、事務所の中が煙だらけでした。
当時は執務室でも普通に喫煙可。
パソコンより灰皿の方が存在感ありました。
朝から煙がモクモク。
昼もモクモク。
夕方には事務所全体が燻製みたいになってました。
今は煙草をやめて久しいですが、
当時は普通に吸うてました。
吸わん人からしたら、
地獄みたいな職場やったと思います。
今やったらもっと驚かれる話があります。
朝、昼、休憩時間。
一日三回、
女性職員がお茶やコーヒーを配ってたんです。
しかも、
「所長は濃いめ」
「〇〇さんは砂糖二つ」
みたいに、
一人ひとりの好みに合わせて。
二十人近い職員全員分です。
誰も不思議に思てませんでした。
わても思てませんでした。
それが当たり前やったんです。
今振り返ると、時代やったんですな。
その頃、後輩の女性職員との会話で、
今でも忘れられへんものがあります。
ある日わては、良かれと思って言いました。
「もっと積極的にアピールして頑張ったら、給料あがるで」
今やったら、
なかなか余計なお世話ですな。
ところが彼女は、
少しも迷わず、真顔でこう言いました。
「別に給料あがらなくていいです」
一瞬意味が分かりませんでした。
給料は高い方がええ。
出世もした方がええ。
評価もされた方がええ。
当時のわては、
それが当たり前やと思ってたんです。
せやから、
「なんで?」
と聞き返したくなりました。
アップデートを重ねた今なら、よく分かります。
人によって、大事なもんは違うんですな。
仕事で評価されたい人もおる。
給料を増やしたい人もおる。
家族との時間を優先したい人もおる。
無理せず働きたい人もおる。
それぞれでええんです。
若い頃のわては、
自分の価値観が正解やと思ってました。
頑張ることはええこと。
出世することはええこと。
給料が上がることはええこと。
そう信じて疑いませんでした。
でもアラ還になって思います。
人生いうのは、
正解が一つやない。
人の数だけ正解があるんかもしれません。
あの時の後輩は、 三十年前に、
今の働き方を先に選んでたんかもしれませんな。
わての方が、
三十年かけて追いついただけかもしれん。
そう思うと、
あの一言が、妙にしっくり来るんですわ。
ほんま、人生いうのは、
人それぞれでええんやと思います。
ほな、さいなら。
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