歯学部に入ってから、勉強法はこう変わった ― 1年生から4年生までの試行錯誤
歯学部に入学してから今日まで、勉強法をいろいろ変えてきました。今回は、その変遷を学年ごとに振り返ってみようと思います。これから入学する人はもちろん、今まさに自分の勉強法に迷っている在校生にも、何かしらの参考になれば嬉しいです。
1年生 ― Ankiとの出会いと、最初の挫折
入学してすぐ、ドイツ語・英語・解剖学でAnki・Quizletを導入しました。語学科目では順調に成果が出たのですが、解剖学は作るべきカードの量があまりに膨大で、途中で挫折してしまいました。結局、解剖学は過去問を中心とした勉強法に切り替え、再試にはなったものの何とか最終的にパスすることができました。今思えば、「とりあえず全部Ankiに乗せてみる」という発想自体が、少し無謀だったのかもしれません。
2年生 ― Ankiを本格運用した1年
2年生になると、解剖学・生化学・理工学・微生物学など、ほぼ全科目でAnkiを使うようになりました。1年生の反省を活かし、レジュメをそのまま丸写しするのではなく、レジュメを見ながら自分の言葉でカードを作るようにしていました。カードの種類も、基本カードに加えて穴埋めや画像マスキングを使い分けていました。
とはいえ、カード作成の作業量はやはり膨大でした。学校が終わったらすぐ帰宅してカードを作り、演習をこなす。演習は起床直後、学校にいる間のスキマ時間、そして寝る前と、1日を通してこまめに行い、平均すると1日50分ほど演習に充てていました。3ヶ月間で回した枚数は、記憶が正しければ6~7,000枚ほどだったと思います。過去問に手をつけるのは、レジュメを一通り終えてから。あくまで「実力試し」という位置づけでした。
3年生 ― Ankiへの疑問と、過去問先行へのシフト
3年生になると、Ankiを中心とした勉強法そのものに疑問を持ち始めました。Ankiの理論的基盤になっている忘却曲線が今の勉強にすべて適応できるのかという違和感です。この頃から、先に過去問をチェックして「どの部分が、どんな形式で問われるのか」を把握してから勉強を進めるスタイルに変わっていきました。これをやるとレジュメや教科書を見る際にどの部分をどう覚えれば良いのかなんとなく分かるので効率が上がります。
Ankiを使うのは数科目に絞り、過去問だけで対応できそうな科目は過去問中心の勉強法にシフト。科目ごとに勉強の重み付けを変えられるようになったのも、この頃からです。そして後期からは、とうとうAnkiと決別しました。忘却曲線に対する不信感もありましたが、一番大きかったのは自分の性格との相性でした。完璧主義的性格とAnkiの相性は最悪です笑。それからは分散学習の考え方に則って、レジュメを4〜5周する勉強法に切り替え、周回の中でできる限りアクティブリコールも取り入れるようにしました。声に出してみたり書き出してみたり、情報をマトリックス形式や樹形図形式で整理してみたりなどです。この分散学習のスケジュール管理には、Notionのカレンダー機能を活用していました。


4年生 ― 科目ごとに強弱をつける
4年生になると、講義の回ごとに周回回数を調整するようになりました。「あまり覚えることがなさそうだし、忘れてもすぐ覚え直せそうだ」と感じるものは3周ほどで切り上げる、というように、科目や内容の性質を見極めて配分を変える感覚が身についてきました。試験期間前になると、Notionのカレンダーを見ながらのスケジュール通りの周回は一旦横に置き、直前の詰め込みに時間を割くようにもなりました。
振り返って思うこと
こうして振り返ると、1年生の頃は「とにかく網羅的にカードを作る」ことに時間を使い、学年が上がるにつれて「何にどれだけ時間をかけるか」を考える方にシフトしていったように思います。Ankiが合う科目、過去問だけで足りる科目、周回で押さえるべき科目――そのあたりの見極めができるようになったのは、間違いなく試行錯誤の積み重ねのおかげです。今まさに勉強法を模索している人の参考になれば幸いです。
