教師・保護者必読!アドラー心理学を学校・教育で生かすための本
なぜアドラー心理学でクラスは変わるのか──教師・保護者に読んでほしい一冊
学校現場は難しくなっている。
子ども同士のトラブル。
学級崩壊。
不登校。
保護者対応。
教師の多忙化。
かつてよりも複雑な課題を抱えるようになった。
そんな中、
「叱ればいいのか」
「ほめればいいのか」
と悩んでいる教師や保護者は少なくないだろう。
しかしアドラー心理学は、その二択を超える視点を提示している。
その考え方を学べるのが、野田俊作氏らによる『アドラー心理学でクラスはよみがえる:叱る・ほめるに代わるスキルが身につく』である。
学校教育にアドラー心理学を生かす
まずは引用を見てほしい。
講義では、アドラー心理学と健康なクラスについてまとめました。学校教育でアドラー心理学を生かすために、必ず押さえておきたい基本をマスターしてもらえるようになっています。
この文章からもわかるように、本書は単なる理論書ではない。
学校教育の現場でアドラー心理学をどう生かすかに焦点を当てた実践書である。
しかも、「必ず押さえておきたい基本」を学べるように構成されている。
そのため、アドラー心理学を初めて学ぶ人にも入りやすい。
なぜ「叱る・ほめる」を超える必要があるのか
多くの教育は、
叱るか。
ほめるか。
という発想で行われてきた。
しかしアドラー心理学は、そのどちらにも依存しない。
なぜなら、子どもを動かすための操作になりやすいからである。
アドラー心理学が目指すのは、
子どもが自分で考え、自分で選び、自分で行動できるようになることである。
そのために必要なのが勇気づけであり、協力的な学級づくりなのである。
健康なクラスとは何か
アドラー心理学では、人は所属感を求める存在だと考える。
自分の居場所がある。
仲間として受け入れられている。
役に立てている。
そんな感覚があるとき、人は前向きに成長しやすくなる。
逆に、
認められない。
居場所がない。
価値がないと感じる。
そうした状況では問題行動も起こりやすくなる。
本書は、こうしたアドラー心理学の視点から「健康なクラス」とは何かを考えさせてくれる。
教師だけでなく保護者にも役立つ
本書の価値は、学校関係者だけの本ではないところにある。
アドラー心理学が扱うのは人間関係の原則である。
だから家庭にも応用できる。
子どもとの関わり方。
パートナーとの関わり方。
職場でのコミュニケーション。
さまざまな場面で役立つヒントが見つかるだろう。
アドラー心理学を実践的に学びたいなら
アドラー心理学の本は数多くある。
しかし、
「理論はわかったけれど実践方法がわからない」
という人も少なくない。
その点、本書は教育現場という具体的な場面を通してアドラー心理学を学べる。
だから知識だけで終わらない。
実際の人間関係に結びつけて理解できるのである。
クラスを変えたい。子どもとの関わり方を見直したい。アドラー心理学を実践レベルで学びたい。そう思うなら、本書はきっと多くの気づきを与えてくれるだろう。
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アナタは、古書を買うこともできる。
共著者の野田俊作は、日本にアドラー心理学を持ってきた人と言っても過言ではない、アドラー心理学の第一人者。日本人で最初にアドラー心理学を正式に学んだ人。初代アドラー心理学会長。2020年逝去。
アドラー心理学の教育論が分かる本なので、子どもの保護者のアナタにも、きっと役に立つと思う。
アナタは、本書を開いた瞬間、「叱らなくても、ほめなくても、子どもたちは育つ」という衝撃的な発想に引き込まれる。野田俊作と萩昌子は、アドラー心理学を教育現場に落とし込み、協力し合うクラスづくりの具体的な方法をわかりやすく伝えてくれる。読み進めるほどに、教師と子どもの関係、そして学級運営の見え方が変わり始める――教室の空気そのものを変えてしまう一冊である。
