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子どもの「統覚の枠組み」とは何か?アドラー心理学が解き明かす主観のしくみ

まず、該当箇所を引用する。

子どもは、任意の状況をあるがままには見ようとせず、個人的な統覚の枠組みに従って見る。即ち、状況を自分自身への関心という先入見にもとづいて見るのである。

アルフレッド・アドラー『個人心理学講義』より

子どもは「そのまま」見ていない

アナタは、子どもは純粋で、物事をありのままに見ていると思っていないだろうか。

しかしアドラーは、そうではないと言う。

子どもは状況を客観的に見るのではなく、個人的な枠組みを通して見る。

この「個人的な統覚の枠組み」とは、
物事をどう意味づけるかという主観的なレンズである。


自分への関心という先入見

引用にある通り、

子どもは「自分自身への関心」という先入見にもとづいて状況を見る。

たとえば――

親が忙しくしている場面を見て、

  • 「自分は大事にされていない」と解釈する子どももいれば、

  • 「親は頑張っている」と解釈する子どももいる。

同じ状況でも、受け取り方は違う。

事実が違うのではない。
意味づけが違うのである。


統覚の枠組みはどう作られるか

子どもは成長の過程で、

  • 自分はどんな存在か

  • 他人は信頼できるか

  • 世界は安全か

という信念を形成する。

この信念が「統覚の枠組み」となる。

一度できあがると、それはフィルターのように働く。

アナタが今、何か出来事に強く反応するとき、
それは現在の状況そのものよりも、
過去に作られた枠組みが反応している可能性がある。


大人になっても続く見方

重要なのは、この枠組みが子ども時代だけの話ではないということだ。

大人になった今も、

  • 批判を「全否定」と受け取る

  • 無言を「拒絶」と解釈する

  • 失敗を「価値のなさ」と結びつける

こうした見方が続いていることがある。

だがそれは事実ではない。
自分への関心を中心にした解釈である。


見方は変えられる

アドラー心理学は、人を責めない。

統覚の枠組みは、生き延びるために形成されたものである。

しかし、
枠組みは修正可能である。

「本当にそうだろうか」と問い直すこと。
他の解釈の可能性を見ること。

それだけで、世界の見え方は少しずつ変わる。


まとめ

子どもは、任意の状況をあるがままには見ようとせず、個人的な統覚の枠組みに従って見る。

この言葉は、人間理解の重要な鍵である。

アナタが見ている世界は、
世界そのものではない。

アナタの枠組みを通して見た世界である。

そのことに気づいたとき、
現実は固定されたものではなく、
選び直せるものになるのである。

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