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なぜ人は「性格を変えないようにしている」のか?アドラー心理学と野田俊作が語る“性格維持”の正体

なぜ人は「性格を変えないように」しているのか?野田俊作が語る性格維持のメカニズム


導入(引用+結論)

ええ。放っておくと性格はどんどん変わっていく。それではいろいろと困ることがあるので、性格が変わらないように、いつもエネルギーを注ぎこんでいる。無意識的にですけれどね。

──野田俊作『性格は変えられる アドラー心理学を語る』より

結論から言えば、野田俊作は「性格は固定されたものではない」と考えている。むしろ人は、変化し続ける自分を“固定し続ける努力”を無意識に行っているのである。


アナタの前提

アナタはこう思うかもしれない。

「性格はなかなか変わらない」
「自分は昔からこういう人間だ」
「性格は固定されている」

これは非常に一般的な感覚である。

しかし、

野田俊作は、

逆のことを言う。


「放っておくと性格は変わっていく」

ここがまず衝撃的である。

普通は、

「性格は変わりにくい」

と考える。

しかし、

野田俊作は、

むしろ自然状態では変化していく

と言う。


なぜ変化するのか

人間は、

環境や経験によって、

常に影響を受けている。

・人との出会い
・失敗
・成功
・年齢
・環境変化

これらによって、

本来、

人は変化し続ける存在である。


それでも「同じ自分」を維持しようとする

しかし、

変わることは不安でもある。

・今までの人間関係が崩れる
・役割が変わる
・未知の自分になる

だから人は、

無意識に、

「いつもの自分」

を維持しようとする。


性格維持にはエネルギーが必要

ここが非常に面白い視点である。

野田俊作は、

性格そのものより、

“性格を維持する努力”

に注目している。

つまり──

人は自然に固定されているのではなく、固定し続けているのである。


「自分らしさ」は繰り返し作られている

例えば、

「自分は人見知りだ」

と思っている人がいる。

すると、

毎回、

人見知り的に振る舞う。

その繰り返しによって、

「自分はこういう人間だ」

という像が維持される。


無意識に「いつもの反応」を選ぶ

引用では、

「無意識的にですけれどね」

とも語られている。

つまり、

本人は意識していない。

・いつもの怒り方
・いつもの不安
・いつもの逃げ方

を繰り返すことで、

人格の連続性を保っている。


変わらないことには「安心」がある

ここが重要である。

たとえ苦しい性格でも、

慣れている。

つまり、

既知である。

そのため、

変化より、

「いつもの苦しみ」を選んでしまうことがある。


アドラー心理学との接点

この考え方には、

アドラー心理学の目的論的視点がある。

アドラー心理学では、

性格は固定本能ではなく、

生き方や対人戦略として考えられる。

つまり──

性格は、“使われているパターン”でもある。


「性格だから仕方ない」が崩れる

もし性格が、

維持されているものだとしたら、

そこには選択や変化の余地がある。

つまり、

「性格だから無理」

という絶対性が崩れる。


変化は「新しい自分」になることではない

ここも重要である。

野田俊作の語りでは、

性格変化は、

別人になることではない。

むしろ、

固定化されていた反応が緩むことで、

自然な変化が起きる、

というニュアンスに近い。


日常に潜む「自己固定」

アナタは無意識にやっているかもしれない。

・自分はこういう人間だと思い込む
・同じ反応を繰り返す
・変化を怖れる

しかし、

それは本当に、

「本質」なのだろうか。


問いと選択

ここで一つ、問いを持ってほしい。

「自分は、“本当に変われない”のか。それとも“変わらないようにしている”のか?」

そして、

もう一つ。

「もし固定する努力をやめたら、自分はどう変わっていくだろうか?」


結論

野田俊作は、性格を固定的な本質ではなく、“維持され続けているパターン”として見ていた。

だからこそ、

人は変われないのではなく、

無意識に「変わらない努力」を続けているのだと語ったのである。

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  • 野田俊作は、日本におけるアドラー心理学の代表的な実践家であり、シカゴ・アルフレッド・アドラー研究所留学に留学し、アメリカのアドラー派(ドライカース系)の影響を受けながら、その普及に大きく貢献した人物である。初代日本アドラー心理学会会長。日本のアドラー心理学の第一人者!

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