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グループ療法はアドラーから始まった?人とのつながりが回復を生む理由

グループ療法はアドラーから始まった?「人とのつながり」の心理学

「カウンセリング」と聞くと、アナタは一対一を思い浮かべるかもしれない。

しかし、人間の悩みの多くは人間関係の中で生まれる。
だからこそ、回復もまた、人との関係の中で起きる。

実は、その発想を早くから実践していたのが、アドラー心理学なのである。


グループ療法の原点

まずは引用を見てほしい。

 私はグループ・セラピストだから、グループ療法のことを中心にお話ししますね。
 その前に、ちょっとお勉強をしておきたいんですが、グループ・セラピーなりグループ・カウンセリングの歴史をおさらいしておきたいと思います。というのは、グループ療法をはじめたのは、実はアドラー(*1) とアドレリアン(アドラー派の心理学者)たちなんですよ。

──野田俊作『グループと瞑想 アドラー心理学を語る』より

この言葉は、アドラー心理学が「人とのつながり」を重視していたことを示している。

アドラー心理学では、人間の悩みは対人関係と深く結びついていると考える。

劣等感も、不安も、孤独も、多くは「他者との比較」や「拒絶への恐れ」から生まれる。

だから、一人で考え続けるだけでは、抜け出せないことがあるのである。


なぜグループが人を変えるのか

グループ療法では、自分と似た苦しみを持つ人に出会う。

すると人は、

「自分だけじゃなかった」

と感じ始める。

この感覚はとても大きい。

アナタも、「理解された」と感じた瞬間に、少し心が軽くなった経験があるかもしれない。

アドラー心理学は、これをとても重視する。

人は、否定や命令では変わりにくい。
しかし、安心できる関係性の中では変わり始める。

「ここにいていい」と感じられることが、人を回復させるのである。


人生を変えるのは「つながり」かもしれない

現代は、「自分一人で頑張ければならない」と思いやすい時代である。

だがアドラー心理学は、最初から逆を見ていた。

人は孤立すると苦しくなる。
だからこそ、人とのつながりが必要になる。

もちろん、無理に群れる必要はない。

しかし、アナタが安心して話せる場所、否定されずに存在できる関係性は、人生を大きく変える可能性がある。

グループ療法の歴史がアドラーから始まっていたという事実は、それを象徴している。

人は、人との関係の中で傷つき、人との関係の中で回復していくのである。

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  • 野田俊作は、日本におけるアドラー心理学の代表的な実践家であり、シカゴ・アルフレッド・アドラー研究所留学に留学し、アメリカのアドラー派(ドライカース系)の影響を受けながら、その普及に大きく貢献した人物である。初代日本アドラー心理学会会長。日本のアドラー心理学の第一人者!

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