なぜ人は不適切な行動をするのか?アドラー心理学でわかる目的と関わり方の本質
なぜ人は不適切な行動をしてしまうのか?アドラー心理学でわかる「目的」の本質
貢献とか協力とかを目的にしてする行動は、適切な行動です。賞賛あるいは勝ち負けを目的にして行動する行動は、不適切な行動です。従って、貢献や協力に注目をしてそれを伝えていけば、相手は自然に適切な行動をしてくるようになっていきます。
結論から言えば、行動の良し悪しは内容ではない。何を目的にしているかで決まるのである。
アナタの前提
アナタはこう思うかもしれない。
「悪い行動はやめさせるべきだ」
「正しい行動を教えればいい」
「ルールを守らせることが大切だ」
その考えは自然である。
しかし、それは誤りである。
行動の本質は「目的」である
同じ行動でも、
目的が違えば意味は変わる。
例えば、
・誰かを手伝う
・誰かに勝とうとする
一見どちらも「行動」である。
しかし中身は違う。
前者はつながる方向。
後者は競争する方向。
つまり──
行動は常に「何のために使われているか」で決まるのである。
なぜ賞賛や勝ち負けが問題になるのか
賞賛や勝ち負けを目的にすると、
何が起こるか。
・他人と比較する
・上か下かで考える
・評価を求める
このとき、
関係はどうなるか。
対立が生まれる。
競争が生まれる。
つまり──
関係が分断されるのである。
なぜ人はそれを選ぶのか
ここにも目的がある。
・認められたい
・優れていると思いたい
・価値を証明したい
賞賛や勝ち負けは、
わかりやすい基準である。
だから選ばれる。
それもまた一つの選択である。
貢献や協力がもたらすもの
一方で、
貢献や協力を目的にすると、
どうなるか。
・他者とつながる
・役に立つ実感が生まれる
・安心して関われる
つまり──
関係が成立するのである。
なぜ注目することが重要なのか
ここが核心である。
人は、
注目された方向に進む。
・競争に注目すれば競争する
・評価に注目すれば評価を求める
同じように、
・貢献に注目すれば貢献する
・協力に注目すれば協力する
つまり──
何を見て、何を伝えるかが行動を決めるのである。
日常に潜む「不適切な方向づけ」
アナタは無意識にやっているかもしれない。
・結果を評価する
・勝った負けたで見る
・優劣で判断する
これらはすべて、
賞賛と競争の方向である。
問いと選択
ここで一つ、問いを持ってほしい。
「自分は今、相手の何に注目しているのか?」
その上で、こう選ぶこともできる。
→ 貢献に目を向ける
→ 協力に価値を見出す
結論
人の行動は教えた通りにはならない。注目された通りになるのである。
そして、どこに注目するかを選べるのは、今ここにいるアナタである。
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野田俊作は、日本におけるアドラー心理学の代表的な実践家であり、シカゴ・アルフレッド・アドラー研究所留学に留学し、アメリカのアドラー派(ドライカース系)の影響を受けながら、その普及に大きく貢献した人物である。初代日本アドラー心理学会会長。日本のアドラー心理学の第一人者!
