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アドラー心理学はなぜ「人は前に進もうとする」と考えるのか?目的論から人間理解を読み解く

アドラー心理学はなぜ「人は前に進もうとする」と考えるのか?


導入(引用+結論)

つまり、人は常にそれぞれの 自分にとってのマイナスな状況から、自分にとってのプラスな状況へと突き進んでいく のです。

──田山夢人『自分もみんなも幸せにするアドラー心理学の教科書』より

結論から言えば、アドラー心理学は、人間を「止まった存在」ではなく、“より良い方向へ進もうとする存在”として捉えているのである。

付け加えるなら、これはアドラー心理学の5つの基本原則の一つである、「目的論」に関わる話でもある。


アナタの前提

アナタはこう思うかもしれない。

「自分は変われない」
「また同じ失敗をした」
「結局、人間は成長しないのでは?」

しかし、

アドラー心理学は、

人間をもっと“動的”に見る。


人は「より良い状態」を目指している

引用で重要なのは、

「マイナスな状況から、プラスな状況へ」

という部分である。

人は、

苦しみのまま留まりたいわけではない。

本来は、

少しでも良い方向へ進もうとする。


行動には「目的」がある

ここには、

アドラー心理学の目的論がある。

人間の行動は、

単なる反射ではなく、

「こうなりたい」

という方向性を持っている。


怠けているように見えても「目的」がある

例えば、

何もしない人がいる。

すると、

「やる気がない」

と見えるかもしれない。

しかし、

アドラー心理学では、

その行動にも意味や目的を見る。


「避けること」で自分を守っている場合もある

例えば、

挑戦しないことで、

失敗を避けているのかもしれない。

つまり、

その人なりの「プラス」を求めている。


「その人にとってのプラス」が重要

ここが非常に重要である。

引用では、

「客観的なプラス」

ではなく、

「自分にとってのプラス」

と書かれている。


人は主観的に世界を見る

アドラー心理学では、

人は、

客観世界そのままではなく、

「自分なりの意味づけ」で世界を見る。

だから、

同じ出来事でも、

人によって反応が違う。


問題行動にも「良かれと思って」がある

例えば、

・怒る
・逃げる
・支配する
・依存する

こうした行動も、

本人なりには、

「自分を守る」
「価値を得る」

という方向を持っていることがある。


だから「責める」だけでは変わらない

もし、

人が「より良い状態」を求めているなら、

単純に責めるだけでは、

本質は見えない。

重要なのは、

「この人は、何を良いものだと思っているのか?」

を見ることである。


「プラス」の定義がズレることもある

もちろん、

その方向が、

必ずしも健全とは限らない。

例えば、

・支配によって安心を得ようとする
・他者否定で優越感を得ようとする

場合もある。

しかしそれでも、

本人なりには、

「プラス」を目指している。


人間を「壊れた存在」とだけ見ない

ここがアドラー心理学の特徴でもある。

アドラー心理学は、

人間を、

完全に受け身で壊れた存在としてだけは見ない。

むしろ、

「何とかしようとしている存在」

として見る。


「変わりたい」という力は残っている

たとえ苦しみの中にいても、

人には、

より良く生きたいという方向性が残っている。

だからこそ、

変化の可能性も残る。


現代人は「欠点探し」に偏りやすい

アナタは無意識にやっているかもしれない。

・自分のダメな部分を見る
・問題ばかり分析する
・欠陥探しをする

しかし、

アドラー心理学は、

「人はどこへ向かおうとしているのか」

を見る。


「進もうとしている存在」として自分を見る

これは、

他人だけではなく、

自分自身にも向けられる視点である。

例えば、

失敗しても、

混乱しても、

その中で、

何かを求めて動いている自分がいる。


個人的に感じること

個人的には、

この考え方には、

非常に希望があると思う。

なぜなら、

人間を、

「欠陥の塊」

としてではなく、

「より良い方向へ向かおうとする存在」

として見ているからである。


問いと選択

ここで一つ、問いを持ってほしい。

「自分は今、どんな“プラス”を求めて行動しているのだろうか?」

そして、

もう一つ。

「その方向は、本当に自分を幸せにする方向なのだろうか?」


結論

アドラー心理学は、人間を、“自分にとってより良い状態”へ向かおうとする存在として捉える。

だからこそ、

問題行動でさえ、

単なる欠陥としてではなく、

「その人なりの目的や方向性」

として理解しようとするのである。

  • 田山先生は、今の僕にとって心の師のような存在である!

  • アナタは、本書を開いた瞬間、「幸せになるには、まず他人に勝たなければならない」という思い込みが崩れ始める。著者は、アドラー心理学の本質を“自分もみんなも幸せになるための実践知”として驚くほどわかりやすく伝え、自己否定・比較・対人関係の苦しさを根本からほどいていく。読み進めるほどに心の力みが抜け、気づけばアナタの言葉も関係性も変わり始めている――人生の空気そのものを静かに入れ替えてしまう一冊である。

  • 田山夢人は、アドラー心理学専門の心理カウンセラーとして活動する、日本アドラー心理学振興会代表。音楽大学卒業という異色の経歴を持ちながら、対人関係や生きづらさの克服経験をもとに心理臨床の道へ進み、これまでに1500件以上のカウンセリング・レッスン実績を積み重ねてきた。著書はAmazonランキング心理学・精神医学分野などで複数回1位を獲得し、講座・執筆・カウンセリングを通じて、「実生活で使えるアドラー心理学」を広く発信している。

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