最近観た映画⑮

「メガロポリス」(24年米)・・・・・コッポラ監督最新作。
寓話チックでシュールな映像美には目を見張りますが、ストーリー性にパンチ不足を感じます。アクの強い俳優アダム・ドライバーの個性が活かしきれていない印象で、近未来の展望が象徴的すぎる感があります。先見性にスポットを当てたエポックとしても掘り下げ方が中途半端で、終盤の駆け足の回収・収束・めでたしがおざなりにみえます。
コッポラ監督は「ゴッドファーザー」「地獄の黙示録」等の大作がクローズアップされますが、「コットンクラブ」「ペギー・スーの結婚」「ジャック」などの小品にキラッとセンスが光ります。

「友よ、風に抱かれて」(87年米)・・・・・こちらもコッポラ監督作。数ある”ベトナムもの”の1作品で、この種の関連作をいくつか思い出しました。

「ディアハンター」・・・・・ベトナムの後遺症は悲惨極まりなく、悲痛な後味が重たくのしかかります。
「ジェイコブズ・ラダー」・・心を病む兵隊の救済法は天使のブーケか悪魔の所業か・・・。真相に茫然自失です。のちにリメイクされましたが、オリジナルのショックには敵いませんでした。
「カジュアリティーズ」・・・戦争犯罪の告発回想録。マイケル・J・フォックスが新境地の演技、、、とはいえ、最初から最後まで不愉快この上ない内容です。
その他「ランボー」「プラトーン」なども、辛辣に問題提起を促すベトナムものの佳作でした。


「ハリケーン」(79年米)・・・・・・小粒ながら自然の驚異と人間の無力を実感するスペクタクル・ロマン。

「背徳の囁き」(89年米)・・・・・・悪徳警官リチャード・ギアVS内務調査官アンディ・ガルシア。逆の配役で良かったような気もしますが、”敢えて”のキャスティングでしょうか。

「リトル・ブッダ」(93年英仏)・・・輪廻転生の摩訶不思議。自分の息子が仏陀の生まれ変わりといわれても、そうそう納得できない事案で理解が追いつかないのでは。

「ディスタービア」(07年米)・・・・ヒチコック映画「裏窓」のプロットをふんだんに駆使した痛快サスペンス。ヒヤヒヤゾクゾクワナワナがたまらなく快感です。

「リベンジ・リスト」(16年米)・・・主演ジョン・トラボルタ。いささか上手くいきすぎでも御愛嬌。スカッと痛快”してやったり”がなんぼのB級娯楽作。

「アンロック 陰謀のコード」(17年英米)・・・・主演ノオミ・ラパスの他、マイケル・ダブラス、ジョン・マルコビッチ、オーランド・ブルーム、トニ・コレットらの揃い踏み。意外にも見ごたえあるCIAスパイ裏切り合戦です。


名優ポール・ニューマン滋味と渋味のダンディズム3作品
「評決」(82年米)・・・・・・・・・・シャーロット・ランプリング共演。法廷劇としての緊迫感はなかなかで、ニューマンの演技にも評価は高いようですが、いまいちパッとしない印象です。

「ハスラー2」(86年米)・・・・・・・トム・クルーズ共演。若造のトムのぴかぴかオーラに、老境のニューマンが負けず劣らずの魅力で一騎打ち。勝敗は歴然でした。

「ノーバディーズ・フール」(94年米)・・しょぼくれた爺さんでも中身はまだまだ色気と助べえ根性と・・。偏屈でも憎めないのは、ロマンスグレーの佇まいの為せる技です。

いいなと思ったら応援しよう!