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【ピアノを始めたきっかけ③】ついに「やる」と決めた日

高校生のとき、合唱コンクールで男子生徒がピアノ伴奏をしているのを見て、
「かっこいいなぁ」と思ったのが、ピアノに興味を持った最初のきっかけでした。

でも、部活や通学で毎日忙しくて、「時間がないし、自分には向いてない」と、挑戦することもなく時間が過ぎていきました。



そのあと社会人になって、あるときアニメ『四月は君の嘘』を観ました。
主人公の男の子がピアノを弾く姿を見て、また「やっぱりいいな」と思いました。

演奏シーンを何度も何度も繰り返して観て、音楽に心を動かされて、
「今ならできるかも…」なんて思ったけど、やっぱり一歩を踏み出せないまま、10年が過ぎました。



そして、ついに「やる」と決めた日がやってきます。
きっかけは、息子のピアノの発表会でした。



うちの長男は、3歳からピアノを始めました。
「自分がやりたかったけどできなかったことを、子どもには経験させてあげたい」
そんな想いもあって、レッスンを始めました。

そして先月、はじめての発表会を迎えました。
会場は小さなホールで、保護者や先生、子どもたちで50〜60人ほど。

発表会独特の緊張感がありつつも、温かい空気が流れていて、
みんなが子どもたちの演奏をやさしく見守っている、そんな雰囲気でした。



でも息子は、演奏の順番が近づくにつれて不安になったのか、
「やりたくない」「行きたくない」と何度も言い出して、
ついには会場の外へ出ようとしました。

「そりゃそうだよね、初めてのステージだし、怖いよね」
頭ではわかっていても、親としてはすごく心配で。

それでも、ここまで練習してきたし、
この経験はきっと息子にとって大きな意味があると思って、
思い切って先生のところまで連れて行きました。

そして、小さな肩に手を置いて、
「大丈夫。できることをやればいいよ」と声をかけて送り出しました。



演奏したのは「きらきら星」。
レッスンではなかなかうまく弾けず、ピアノの先生のサポートを受けながらの演奏でした。

でも、ピアノの前に座って小さな手で鍵盤を押す姿を見て、
その一生懸命さに、胸がいっぱいになりました。

客席は静まり返っていて、誰もが息子の演奏に耳を傾けてくれている。
その空気の中で、たどたどしくも真剣に音を奏でる姿に、涙が出そうになりました。



演奏が終わると、やさしい拍手が会場に広がりました。
席に戻ってきた息子はちょっと照れていて、でもどこか誇らしげでした。

そして、近くにいた他のご家族の方から
「何歳なんですか?すごく上手でしたね」って声をかけてもらって、
本当にうれしかったです。

親の私が褒められたわけじゃないけど、
まるで自分のことのようにうれしくて、
「ああ、発表会に出てよかったな」って心から思えたんです。

「うまく弾けたかどうか」だけじゃなく、
人前に立って、緊張の中で頑張ることそのものが、
きっと息子にとって大きな経験になったと思います。

だから、「すごいね、よくがんばったね」って、思いきり褒めました。



さらに印象的だったのは、発表会の中で
親子や姉妹で連弾をしている方々の演奏を見たことでした。
家族で音楽を楽しんでいる姿がとても素敵で、
「来年は息子と一緒にステージに立てたら楽しそうだな」と思えたんです。

そして、それが僕にとって
「ピアノを始めよう」と本気で決めた瞬間になりました。

子どものために、自分も一緒に成長したい。
そう思えたことが、なにより大きなきっかけです。



何かを始めるときって、いろんな理由をつけてやらなかったりするけど、
「やる」と決めると、人ってすごく強くなれる。

うじうじ悩む前に、一歩踏み出す。
そんな大切さを、息子の姿から教わったような気がしました。



そして、ピアノの先生に「僕も習いたいです」と伝えると、
「お子さんにとっても、とても良い影響になると思います」と言ってもらい、
人生初のピアノレッスンをスタートすることになりました。



3回にわたって、ピアノを始めるまでの話を読んでいただきありがとうございました!

これからは、ピアノレッスンの記録や、気づきを日記のように書いていこうと思っています。
また読みに来てもらえたらうれしいです!

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