退屈も、旅。ブラチスラバで。
この文章は世界の街を切り取った旅エッセイです。
題して「見知らぬ異国で、ひとりごつ」
スロバキアの首都。
ブラチスラバ。
首都なのに、小さい。
静かだ。
静かすぎる。
旧市街を、歩く。
石畳の道。
古い建物。
カフェ。
教会。
それだけ。
見るものが、ない。
退屈だ。
マンホールから、顔を出している男。
ユニークな銅像だ。
別の銅像を見つけた。
ナポレオンの兵士。
ベンチに寄りかかっている。
それだけだった。
ブラチスラバで見るものは、ユニークな銅像くらいしかない。
カフェに入る。
コーヒーを飲んだ。
窓の外を、眺めた。
人が、少ない。
静かだ。
やれやれ。
いろんな街を見てきた。
活気のある街。
危険な街。
美しい街。
過酷な街。
そして、ブラチスラバ。
退屈な街。
でも、それも旅なのかもしれない。
すべての街が、刺激的なわけではない。
退屈な街も、ある。
明日、次の街へ行こう。
―ああ、またひとつ、見知らぬ異国で、ひとりごつ。
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