「愛の記憶、水、神聖な女性、言霊」— 2026年の展覧会に向けて
動画の時代を予感して
10年前、YouTubeに動画を投稿する人はまだ「マニアック」な存在でした。それでも私は「これからは動画の時代が来る」と直感し、ストーリーテリングの講座を受講しました。そこで制作したのが『ママ、大好きだよ(Mama, I love you)』— 日本の開業医が書いた本にインスパイアされた作品です(記事末にリンクを掲載)。
あれから時は流れ、今度は長編動画の制作に挑戦しています。今回のテーマは**「水」と「神聖さ」**— 私たちが忘れかけている、しかし生命の根源に関わるものです。
コラボレーションが生んだ作品
この動画は、ミュージシャン、バースデューラ、光のアーティストとの共同制作です。タイトルは『愛の記憶、水、神聖な女性、言霊』。2026年には展覧会を開催予定で、その準備を進めています。
着想のきっかけ:水への問い
2021年、ネスレのミネラルウォーターに不純物が混入していた事件を覚えていますか? 政府の隠蔽工作もあり、大きな問題となりました。当時、私は毎日ミネラルウォーターを飲んでいましたが、この事件をきっかけに「水への依存」と「プラスチックごみ」の問題に直面しました。
水は命の源。しかし、私たちはその貴重さを忘れがちです。
水がなければ生きられない
水が多すぎれば洪水になる
美味しい水を求める
それなのに、水があるのが当たり前すぎて、敬意を払っていないのではないでしょうか?
能登半島地震(2023年)で被災したミュージシャンは、丸2日間水なしで過ごした経験を語ってくれました。「水がない恐怖」は、言葉では表せないほど深刻だったそうです。この体験が、作品の核心に迫るきっかけとなりました。
1.水の記憶:命の源泉
水は、ただの物質ではありません。それは命そのものであり、私たちの体も、地球も、水の流れに支えられています。古代の人々は、水を神聖なものとして崇め、その流れに耳を澄ませてきました。水は、私たちに生命を与えるだけでなく、過去の記憶を運び、未来へとつなげる力を持っています。
日本には古くからアニミズム信仰(自然信仰)が根付いており、水は神聖な存在として崇められてきました。川や海、雨や霧— すべての水が生命を育む力を持つと信じられていたのです。
しかし、現代の私たちは、水を当たり前のものとして扱い、その大切さを忘れかけています。水を汚すことは、自分自身を汚すこと。水を大切にすることは、自分自身を大切にすることなのです。

2.女性の力:生命を育む神秘
女性の体は、月の満ち欠けや潮の満ち引きと共鳴し、生命を育む力を宿しています。古代の文化では、女性は大地や自然そのものと同一視され、神聖な存在として崇められてきました。女性性は、創造と再生の象徴であり、私たちが忘れかけていた自然とのつながりを思い出させてくれます。
しかし、現代社会では、女性性の特徴である直感や感覚が周縁に追いやられ、軽んじられることが多くあります。女性性を尊重することは、自然を尊重すること。女性の力を認めることは、私たち自身の力を認めることなのです。主張しなくても良いことですが、女性自身がそれを認識し理解することで、より自然に生きられるのです。
3.言霊:言葉が創る未来
日本には「言霊(ことだま)」という考え方があります。これは、言葉にはエネルギーが宿り、発した言葉が現実を形作るという信念です。例えば、「ありがとう」と言えば感謝の気持ちが広がり、「私はできる」と言えば自信が湧いてくる。これは単なる気のせいではありません。
科学的にも、言葉は喉を震わせ音を出し、脳に影響を与えます。肯定的な言葉を繰り返すと、脳はその言葉を「真実」として受け入れ、行動が変わるのです。古代の日本人は、言葉の力を知っていたからこそ、不用意で強い発言を避けてきました。
しかし、現代の私たちは、言葉を軽んじがちです。SNSや日常会話で発する言葉が、知らず知らずのうちに未来を創り、あるいは傷つけています。美しい言葉が、あなたの未来を作っていきます。言葉は未来を変える第一歩なのです。
4.私たちが忘れていたもの
この作品は、水の大切さ、女性の神秘的な力、言葉が持つ未来創造のエネルギー— この三つの側面は互いに共通点を持ち、私たちが忘れかけていた「自然とのつながり」を思い出すためのものです。
これらはすべて、私たちがその価値を忘れているけれども、実は最も貴重なもの。この作品を通して、あなたにも水の中に命の源を感じ、女性の持つ神秘的な力の存在に気づき、流れる言葉の大切さを思い出してほしいと思います。なぜなら、これらはすべて、私たち自身の一部だからです。

5.2026年の展覧会
この展覧会では、この3つのテーマをさらに深く掘り下げ、皆さんと共に「忘れていたもの」を取り戻す旅に出たいと考えています。体験型のアートをお楽しみに。
冒頭に書いた動画
※「Mama, I love you」の視聴リンク
