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体と歩く|朝、体に「今日はどう?」と聞いてみる

体と歩く。
体は、いつも私たちより少し早く、今の自分を知っています。
このシリーズでは、そんな体の声に耳を澄ませながら、自分らしい歩幅を見つける時間を綴っています。

朝日がカーテン越しに部屋をやさしく照らし始める頃。

鳥の声が聞こえ、庭の花が少しずつ目を覚ましていきます。

そんな穏やかな朝でも、私たちは目が覚めるとすぐに頭を動かし始めます。

今日の予定は何だったかな。
LINEは届いているかな。
あの仕事を終わらせなきゃ。

一日は、頭から始まることがほとんどです。

でも最近、私は一つだけ、小さな習慣を持つようになりました。

目を閉じたまま、心の中で体に尋ねるのです。

「今日はどう?」

返事が聞こえるわけではありません。

けれど、不思議なことに、少しだけ耳を澄ませると、体はちゃんと教えてくれます。

肩が少し重いこと。

足がまだ眠そうなこと。

昨日より呼吸が浅いこと。

反対に、「今日は軽やかに歩けそう」と感じる朝もあります。

そんな小さな変化に気づけるようになりました。

以前の私は、体よりも予定を優先していました。

少しくらい疲れていても、「頑張れば大丈夫」と自分に言い聞かせる。

肩がこっていても、目が疲れていても、「あと少しだけ」と無理を重ねる。

その積み重ねが当たり前になっていました。

でも、ある日ふと思ったのです。

私が毎日一緒に生きているのは、この体なんだ。

頭は未来のことを考えたり、過去を振り返ったりできます。

心も揺れ動きます。

でも体だけは、いつも"今"を生きています。

だからこそ、朝一番の体の声には、その日の自分に必要なヒントが詰まっているのかもしれません。

体は、今日の私をいちばんよく知っている。

この言葉が、最近の私の中で何度も浮かびます。

体は無理をしていることも知っています。

眠りが足りなかったことも。

少し緊張していることも。

そして、「今日は大丈夫」と安心している日も。

何も言わずに、ずっと私と一緒に歩いてきてくれています。

だから最近は、体の声を聞いてから一日を始めます。

「今日は少しゆっくり歩こう。」

「お昼は温かいものを食べよう。」

「少し肩を回してから仕事を始めよう。」

そんな小さな選択をするだけで、不思議と一日が穏やかになります。

以前なら、「もっと頑張れたのに」と思っていた日も、今は「今日はこれがちょうどよかった」と思えるようになりました。

体の声を聞くことは、甘やかすことではありません。

怠けることでもありません。

自分を大切にすることは、自分を甘やかすこととは違います。

長く歩いていくために、自分の体と仲良くなること。

それは、未来の自分への贈り物なのだと思います。

朝日が毎日少しずつ違う表情を見せるように。

庭の花が、それぞれの季節に合わせて咲くように。

私たちの体も、毎日同じではありません。

元気いっぱいの日もあれば、少し休みたい日もあります。

だから、毎日同じように頑張ろうとしなくてもいい。

その日の体と相談しながら歩いていけば、それがその日の一番心地よい歩幅になるのだと思います。

忙しい朝ほど、自分のことは後回しになりがちです。

だからこそ、ほんの三十秒でもいい。

目を閉じて、自分の体に問いかけてみてください。

「今日はどう?」

その問いに正解はありません。

「少し疲れてるよ。」

「今日は軽いね。」

「もう少し眠りたかったな。」

どんな答えでも大丈夫です。

大切なのは、答えを変えることではなく、気づいてあげること。

体は、いつも私たちのために働き続けています。

歩くことも、呼吸をすることも、心臓を動かすことも。

何ひとつ文句を言わず、今日まで一緒に生きてきてくれました。

だから、ときどきは体の話を聞いてあげたい。

それだけで、一日の景色は少しやさしく変わっていく気がします。

明日の朝。

予定を確認する前に。

スマートフォンを手に取る前に。

ほんの少しだけ、自分の体に聞いてみませんか。

「今日はどう?」

その小さな問いかけが、今日という一日を、あなたらしく歩き始める最初の一歩になるかもしれません。


今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
また「体と歩く」の時間に、お会いできたら嬉しいです。

Yufu


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