魅了する透明な異端 ―― 人類のガラス化:革命の歴史シリーズ Vol.21.1
革命の歴史シリーズ
MC:ユウ × アイ先生
「一粒の砂の中に、一つの世界を見、
一輪の野の花の中に、一つの天国を見る」
ユウ:
先生、そろそろ冷たい飲み物でもどうですか?
アイ:
あら、気が利くわね。
そうね、ちょうど冷たいものが欲しくなってきたところよ。
ユウ:
(カラン、コロン……)
ですね〜!
やっぱりこういう日は、透明なガラスのコップに冷たい麦茶!
これに限りますよね。
氷も足しておきました。
アイ:
ありがとう、ユウ。
……そういえば、あなたが今手に持っているその透明なコップ。
実はそれ、『固体』ではないって知っていたかしら?
ユウ:
えっ?
固体じゃない?
でも、カチカチに硬いですよ。
落としたら割れちゃいますし……じゃあ、気体や液体だって言うんですか?
アイ:
正確に言うと、それは『固まるのを忘れた液体』なのよ。
ユウ:
固まるのを、忘れた……?。
アイ:
水が氷になるとき、分子は綺麗に整列して結晶化するわ。
鉄や銅などの金属も同じよ。
でもガラスは、ドロドロに溶けた液体の状態から、分子が整列する暇もないほど急激に冷やされて固まったものなの。
物理学的にはアモルファス(非晶質)と呼ばれる状態。つまり、構造はメチャクチャな液体のままなのに、動きだけがガチガチに止まってしまった、物質界の異端児なのよ」
ユウ:
液体のまま、時間が止まっている……。
私たちが毎日当たり前のように触っているこのコップが、そんな不思議な状態だったなんて。
アイ:
この『物理法則をバグらせたような異常な物質』が、人類の歴史をどれほど狂わせてきたか。
今回から3回に分けて、透明な革命の原点――『ガラス』の歴史を紐解いていくわよ。
ここから先は
2,384字
/
1画像
この記事のみ
¥
100
Amazon Payで支払うと最大2%還元のチャンス! 9/30まで
この記事が参加している募集
少しでも”考えるきっかけ”になる記事を投稿していきます。気に入って頂けましたら応援よろしくお願いします。
