課金される汗―― Re:コンストラクション4Days/Day3
Re:コンストラクション
MC: サエコ
▶️隷属の見えない網 ――
Re:コンストラクション4Days/Day2
瞬間移動が約束された未来の入り口で、
私たちはなぜ、
わざわざ泥まみれになって「重力」を買いに行くのでしょうか。
サエコです。
ユウのカメラ、アイさんのデジタルデトックスと続いてきた「不便さ」をめぐる旅。
3日目の今日は、画面を飛び出して、もっと泥臭くて汗臭い現場へ皆さんをお連れします。
テクノロジーの進化は、私たちの「移動」の概念を根底から覆そうとしています。
VRゴーグルを被れば、一瞬で地球の裏側の会議室にアバターとして現れることができる。目的地へ「テレポート(瞬間移動)」することが当たり前になる未来は、すぐそこまで来ています。
移動コストが限りなくゼロに近づく魔法のような時代に、少し奇妙な現象が起きています。
【解説:パッケージ化された非効率なアクティビティ】
近年、廃線となった線路の上をマウンテンバイクで自力で漕いで進むアクティビティや、泥水の中を這い進み、重い障害物を乗り越える過酷な「障害物レース」が世界的な流行を見せています。
これらの参加費は決して安くありませんが、都市部で働く多くのビジネスパーソンたちがこぞってチケットを買い求めています。
もちろん、純粋にスポーツや身体を動かす喜びに没頭している人たちは昔からいます。
また、昨日のアイさんの話のように、炎天下での配達など、自分の意志とは無関係に身体の酷使されている人たちも存在します。
しかし今、私が見つめたいのはそのどちらでもありません。
普段は空調の効いたオフィスで「動かないこと」を許されているエリートや都市生活者たちが、わざわざ高いお金を払って泥まみれになり、息を切らし、翌日のひどい筋肉痛を「買いに行っている」という事実です。
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