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ROCK of POPS ―― 失われたユニーク 4Days/4Day

失われたユニーク
MC: ユウ、ミライ

▶️その迷いは地図を作る/Day3

あんたの完璧な10秒を、私の不器用な一生で、
見たこともない色に染めてやる

―― 詩織(『失われたユニーク』の断片より)

三度目の雨、交差する独白


舞台中央、大きな砂時計のホログラムが静かに回っている。

【2年前:2024年】
詩織(CV:ユウ):
昼休み。
コンビニの弁当を片付け、私はプレイリストの先頭にあるAINEをタップした。

悔しいな……この疾走感。
ちょっと、マネできないよね。
まぁ、私はこの道は選ばないんだけどさ。

吐き出した声が、冷房の効きすぎた休憩室に白く消える。

私は、手元にあった物件案内のチラシをひっくり返し、その真っ白な裏面に、愛音の曲の鋭すぎるリズムに抗うような、重くて歪なコード進行を書き殴った。

インクが滲む。
私の指先には、一日中書類をめくっていたせいで、紙の匂いが染み付いていた。


【1年前:2025年】
愛音(CV:ミライ): 
ライブハウスの裏口。
湿ったアスファルトの匂い。

一度目。
あなたのノイズを売って。

そう声をかけると、詩織さんに冷やかしなら帰れと一蹴された。

半年後、二度目。
まだ興味あります。
あきらめるつもりはありません。

詩織さんは、私はあんたの部品じゃないと、一度もこちらを見ずに背を向けた。

そして3ヶ月前、三度目の雨の日。
私は、詩織さんの過去の断片を、AIに無理やり食わせて吐き出させた不完全なトラックを、彼女の目の前で再生した。

雨音に混ざる、引き裂かれたようなギターの残響。

詩織さんは、ひどく傷ついたような、それでいて救われたような顔をして、ついにギターケースを開いた。


詩織: 
……サンプリングだけ。
それ以上は、絶対に踏み込んでこないで。

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