異端の絶対領域―― 人類のガラス化:革命の歴史シリーズ Vol.21.2
革命の歴史シリーズ
MC:ユウ × アイ先生
「我々はフラスコ越しに世界を見ることで、
自然の一部であることをやめ、自然の『観察者』となった」
ユウ:
(キュッ、キュッ……)
よし、これでグラスの洗い物は全部終わり、と。
アイ:
お疲れ様、ユウ。
……前回話した『ガラスは絶対に他の物質と交わらない』という言葉の意味、洗い物をしながら実感したんじゃないかしら?
ユウ:
あ、はい。
洗剤をつけてスポンジでこすったら、油汚れがツルンと綺麗に落ちました。
木の器や陶器だと、匂いや色が染み込んじゃうことがあるのに、ガラスは表面の汚れさえ洗い流せば、また完全に『元の無色透明』に戻りますよね。
アイ:
ええ。
ガラスは、どれだけ強烈な匂いや色の液体を注いでも、決して自分自身を染められることはないわ。
この『自分を曲げず、他を受け入れない』という冷酷なまでの性質こそが、実は人類を闇夜から救い出した最大の鍵だったのよ」
ユウ:
他を受け入れない性質が、人類を救った……?
どういうことですか?
アイ:
ユウ、学生時代の理科の実験を思い出してみて。
フラスコ、ビーカー、試験管、スポイト……。
化学室にある実験器具は、なぜあんなにも『ガラスばかり』だったと思う?
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