無価値の歩き方 #06「不動心」 ――第2章:揺るがぬ心の置き方
Laed:サエコ
不動心
尋問室のドアが開き、シバが入ってきた。
彼の顔は青ざめ、額には脂汗が浮いている。
「お前……一体、何者だ。
どうやってタグを誤魔化している。吐け……!」
シバはテーブルに身を乗り出し、私を睨みつけた。
「誤魔化す……
ゴマカス……ゴマ……カス……ぷぷ」
「な、何を笑っている!」
「あ、ごめん。で、なんだっけ。
……フー。
まあ、『どうでもいい』かな。
興味ないのよね。
私は好きな時に、
自分でいれたコーヒーが飲みたい。
……それだけ」
シバの動きが、ピタリと止まった。
「たぶん……Aランクの維持って大変なんでしょ?
少しでも気を抜けばマイナスが貯まる?
のでしょうから、何とか点数を稼ぐような事
考えるんだろうな〜って」
「黙れ……」
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