ゆるしの愛とゆるさぬ愛 #2「砂漠に浮かぶ光の道」――第1章:かざされた光の剣
Laed:ユウ
血の繋がりを捨ててまで、彼らは夜の砂漠に浮かぶその微かな光(きずな)を、狂おしいほどに求めたのだ。
砂漠に浮かぶ光の道
「昔の人って、なんで神様のために、
自分の住んでる場所まであっさり捨てられるんですか?」
放課後の教室。
日直の生徒が、ふとそんな疑問を投げかけた。
「彼らが捨てたのは、
ただの『場所』や『家』じゃなかったのよ。
彼らは、当時の社会で人間が生きるための
絶対的なルールだった『血の繋がり』
そのものを捨てたの」
「血の繋がりを……捨てる?」
「そう。そうやって捨てることでしか、
手に入らない『本当の居場所』があったから。
血縁すらも超えるような、
もっと狂おしいほどに強固な絆がね」
私はゆっくりとまぶたを閉じ、月明かりすら凍りつくような、冷たく果てしない夜の砂漠へと意識を沈めていった。
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