最弱のグラビトン ―― 確かな定理の不確かな原理 4Days/Day1
確かな定理の不確かな原理 4Days
MC: サエコ
── 私たちは、ただ「落ちる」という現象の共犯者に過ぎない。
見知らぬ土地のホテルで目を覚ました朝、
シーツ越しに感じる自分の身体が、
ひどく重たく感じることがあります。
それは長時間のフライトのせいかもしれないし、あるいは、窓の外に広がる見慣れない曇り空のせいかもしれません。
けれど、ベッドから足を下ろし、床に体重を預けた瞬間に、ふと思うのです。
この「重さ」という確かな感覚を、私たちは本当は何も説明できていないのではないか、と。
旅を仕事にしていると、土地によって「足取り」が変わることに気づきます。
舗装されたアスファルトの硬さだけではなく、そこにある空気が、地面が、私を引っ張る力が、ほんの少しだけ呼吸を違えているような、そんな感覚。
「音のある方へ」と題して世界を歩いてきた私ですが、今回は音のない、絶対的な沈黙の力「重力」に耳を澄ませてみることにしました。
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