名古屋で最も神に近いバンド「小島」

みなさんこんにちは。

今回は1990年代後半から2000年前後にかけて、日本のスカパンクブームの中で

異様な存在感を放っていたバンド、

名古屋発のスカパンクバンド 「小島」 を取り上げます。

黒スーツに刺青、強面。

一見すると「え、そっち系?」と思わせながら、

鳴っている音はとにかく 陽気で騒がしくて、でもラウド。

知っている人には強烈に刺さり、

知らない人には一生忘れられない――

そんなバンドです。

小島は、

1992年12月に名古屋市で結成されたスカパンクバンドです。

90年代前半の名古屋といえば、

ハードコア、パンク、ミクスチャーが入り乱れる

かなり濃厚なアンダーグラウンド・シーン。

その中で小島は、

スカをベースにしながらも、

パンクの攻撃性、ロックの重さ、

さらにアコーディオンやホーンまで取り入れる

雑多で祝祭的な音楽性を育てていきます。

この「何でもあり感」が、

のちの評価につながっていくんですね。

小島を語る上で、

ビジュアルとライブは避けて通れません。

ライブでは黒いスーツを身に纏い、

メンバーの多くが刺青、強面。

正直、初見だと

「ちょっと近寄りがたい…」と思う人も多かったはずです。

ところが、

音が鳴った瞬間、その印象は一変します。

明るくて、跳ねていて、

とにかく 楽しそう。

ホーンセクションが鳴り、

アコーディオンが加わり、

ギターはしっかりラウド。

客席は自然と踊り出し、

会場全体が一種のお祭り状態になる。

この

「見た目と音のギャップ」

こそが、小島最大の武器でした。

そんな小島は、

1999年にアリスタジャパンからメジャーデビューを果たします。

この時期は、

日本でもスカパンクが一気に広がったタイミング。

海外の影響を受けたバンドから、

日本独自の解釈を加えたバンドまで、

シーン全体が非常に活気づいていました。

その中で小島は、

「スカパンク」という枠に収まりきらない

異物感のある存在として、

しっかりと一角を担っていたんですね。

2002年には BMG JAPANへ移籍。

より大きなフィールドで活動していきます。


小島のもう一つの大きな特徴が、

ボーカル・ヒッチャメンの歌詞世界です。

歌詞はストーリーを語るというより、

語感を重視した

抽象的な言葉の断片が散りばめられている印象。

意味があるようで、

意味がないようで、

でもなぜか耳に残る。

曲名も同様に、

カタカナ語が多く、

「これは何を指しているんだ?」と

考えたくなるものばかり。

この

意味を限定しない言葉選びが、

聴き手に想像の余地を与えてくれるんですね。

しかし、

2003年10月7日。

メンバー2人の脱退に伴い、小島は解散します。

活動期間としては決して長くありませんが、

シーンに残した爪痕は確かでした。

そして重要なのが、

解散後、主要メンバーが結成した

「アニマルズ」 というバンド。

小島で培われた

語感重視の歌詞、

意味深なカタカナ曲名、

祝祭感のあるサウンドは、

このアニマルズへと

しっかり受け継がれていきます。

2000年前後の日本のスカパンクを語る上で、

確実に欠かせない存在です。

怖そうなのに優しい。

意味不明なのに印象に残る。

雑多なのにまとまっている。

この矛盾だらけの魅力こそが、

小島というバンドの本質だったのかもしれません。

もし、

「スカパンクってちょっと軽いよね」と

思っている人がいたら、

ぜひ一度、小島を聴いてみてください。

そこには、

笑って、踊れて、

でもどこか引っかかる

不思議なロックバンドの姿があります。

ということで今回は、

名古屋発スカパンクバンド

小島について解説しました。

ヒッチャメン、安らかに。ありがとうございました。

プライドアンドソウル/小島

いいなと思ったら応援しよう!