果物とバンド
みなさん、こんにちは。
突然ですが、音楽の世界には「果物の名前」がついたバンドが意外と多いんです。
しかも、ただ名前が変わっているだけじゃない。 どこかポップで、覚えやすくて、ちょっと危険な香りもする。
今日はそんな「果物バンド」をテーマに、 洋楽・邦楽を横断しながら、 “なぜミュージシャンは果物に惹かれるのか?” というところまで掘り下げていきたいと思います。
それではいきましょう。
なぜ果物の名前はバンド名になるのか?
まず最初に。
そもそも、なぜ果物の名前をバンド名にするんでしょうか?
理由はいろいろありますが、 大きいのは「イメージの強さ」だと思います。
例えば、
・甘い
・瑞々しい
・毒っぽい
・南国感
・ポップ
・カラフル
こういうイメージを、 果物は一瞬で伝えられる。
しかも世界共通で伝わりやすい。
だから音楽との相性がかなりいいんですね。
特にロックやパンクの世界では、 「かわいさ」と「危険さ」が同居している名前って強いんです。
The Cranberries
まずは超有名どころ。
アイルランドのバンド、 「The Cranberries」。
クランベリーズですね。
90年代を代表するオルタナティブロックバンドで、 代表曲はやはり『Zombie』。
あの重苦しいギターサウンドと、 ドロレス・オリオーダンの独特な歌声。
“クランベリー”という名前だけ聞くと、 なんだか可愛らしい印象なんですが、 音楽はかなり鋭い。
このギャップも面白いところです。
ちなみにクランベリーは、 酸味が強い果物。
その少し苦くて酸っぱい感じが、 彼らの音楽ともどこか重なる気がします。
Strawberry Switchblade
続いては、 80年代スコットランドの女性デュオ。
「Strawberry Switchblade」。
名前が強すぎます。
“いちご”と“飛び出しナイフ”。
可愛さと危険性が同居している。
まさにニューウェーブ時代らしいネーミングです。
代表曲『Since Yesterday』は、 今聴いても本当に名曲。
ゴシック感もありつつ、 ポップで儚い。
最近はシティポップやニューウェーブ再評価の流れで、 若い世代からも人気があります。
Lemonheads
アメリカのオルタナロックバンド、 「The Lemonheads」。
名前の由来は、 アメリカのお菓子「レモンヘッズ」。
90年代オルタナの中でも、 どこか力の抜けた空気感が魅力でした。
ニルヴァーナやパール・ジャムみたいな“怒り”とは少し違って、 もっと日常的で、メランコリック。
レモンの酸っぱさみたいな、 青春感があります。
BLANKEY JET CITYと「悪いひとたちの果物感」
ここで少し変化球。
直接果物の名前ではないんですが、 日本のロックには“果物っぽい名前の感覚”を持ったバンドも多い。
例えばBLANKEY JET CITY。
名前自体に意味があるようでない。
でも語感が強烈。
実は果物バンド名って、 「意味」より「音の気持ち良さ」が重要だったりするんです。
“ストロベリー” “レモン” “オレンジ”
口に出した時のリズムがいい。
バンド名って、 半分は音楽なんですよね。
ORANGE RANGE
邦楽で言えば、 やっぱり「ORANGE RANGE」。
2000年代を代表するモンスターバンドです。
沖縄出身ということもあって、 名前から南国感があります。
しかも“オレンジ”って、 ポップさもあるし、 エネルギッシュでもある。
『上海ハニー』 『ロコローション』 『花』
改めて見ると、 夏の匂いがする曲が本当に多い。
果物の名前が持つ色彩感覚って、 音楽にも直結しているんですね。
THE HIGH-LOWS「日曜日よりの使者」とバナナ
ここで少し脱線します。
実はロックの世界って、 果物そのものより、 “果物的世界観”がめちゃくちゃ多い。
例えばバナナ。
アンディ・ウォーホルが手掛けた、 ヴェルヴェット・アンダーグラウンドのバナナジャケット。
あれはロック史に残る有名アートです。
つまり果物は、 音楽において 「ポップアート」とも相性がいい。
食べ物なのに、 どこかサイケデリック。
そこが面白い。
Green Apple Quick Step
90年代シアトル周辺で活動した 「Green Apple Quick Step」。
グランジ文脈のバンドですが、 名前だけ聞くと爽やか。
でも実際の音楽はかなりヘヴィ。
これもロックらしい。
“甘そうな名前なのに音は重い”。
このギャップが、 むしろかっこいいんです。
Mrs. GREEN APPLE
そして現在の日本を代表する存在。
「Mrs. GREEN APPLE」。
略して“ミセス”。
この名前、 最初はかなり不思議でした。
でも今となっては完全に定着しています。
“GREEN APPLE”には、 未熟さや青春感もあるし、 爽やかさもある。
そして楽曲は非常にカラフル。
J-POP、ロック、エレクトロ、 ミュージカル感まで混ざっている。
まるでフルーツ盛り合わせみたいな音楽なんですよね。
果物バンド名は「入口」として強い
ここまで見てくると、 果物の名前って、 単なるネタじゃないことがわかります。
むしろ、 音楽への“入口”としてかなり優秀。
覚えやすい。 イメージしやすい。 検索しやすい。
しかもアートワークにも映える。
実際、 ロック史に残るジャケットには、 果物モチーフがかなり多いです。
というわけで今回は、 「果物の名前がついたバンド」 というテーマでお話ししてみました。
改めて考えると、 果物って不思議です。
甘そうなのに、 毒っぽい。
ポップなのに、 サイケ。
かわいいのに、 ロック。
だからこそ、 音楽と相性がいいのかもしれません。
みなさんの好きな“果物バンド”はいるでしょうか?
コメントでぜひ教えてください。
それではまた。

