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星空がいつもより広く見える話

夜空を見上げると、無数の星々が輝いています。
それらの星がどれくらいの距離にあるのかを、考えたことはありますか?
想像を超える宇宙の広がりを、少しだけ身近に感じてみましょう。

この記事では、星までの距離のスケール感をご紹介します。
この記事を読んだあと、星空を眺めてみてください。
星空が、いつもより広く見えるかもしれません。


夜空で光るもの

オーストラリアで見た星空 (筆者撮影)

夜空には一体どんなものが光って見えているのか、まずはその種類をおさらいしてみましょう。

月(Credit: NASA)

まずはです。
月は地球から最も近いところにある星であり、夜空での存在感は圧倒的です。
地球の周りを回っている「衛星」であり、私たちにとって最も身近な星の1つと言えるでしょう

惑星

太陽系の惑星一覧。
(Credits: CactiStaccingCrane; Planets by NASA (with ESA for Jupiter) & Emirate Mission (Mars),
CC BY-SA 4.0より改変 )
  • 次に紹介するのは「惑星」です。
    地球と同じように太陽の周りを回る星で、太陽系には全部で8個の惑星があります。

    太陽から近い順に、
    水星・金星・地球・火星・木星・土星・天王星・海王星です。

    このうち、望遠鏡などを使わない肉眼で見ることができるのは水星から土星までの5つです。

恒星

球状星団「NGC 6355」 恒星が無数に集まっている。
Image credit: ESA/Hubble & NASA, E. Noyola, R. Cohen

次に紹介するのは「恒星」です。
恒星は、太陽のように、自分自身で光を放っている星です。
青白く光る星もあれば、赤みがかかった星もあり、色や明るさも様々です。
夜空に見える光のほとんど全てが、この恒星なんです。

銀河

アンドロメダ銀河
(Credit: Adam Evans, CC BY 2.0)

銀河」とは、多数の星などが集まった天体のことです。
地球や太陽は、天の川銀河と呼ばれる銀河の中にあります。
画像の銀河はアンドロメダ銀河。アンドロメダ銀河は秋から初冬にかけて肉眼で見ることができます。

星たちまでの距離

それではここから本題です。我々と星たちとの距離についてお話ししましょう。

天文学で出てくる距離は非常に大きいため、我々がその途方もないスケールを実感することはなかなか難しいです。
例えば、月は地球からおよそ38万kmの距離にあり、直径は3千kmほどですが、「38万km」と言われてもピンとこないかもしれません。
そこで今回は、なるべく身近なモノのスケールにまで宇宙を縮めて、距離感をイメージしやすくしてみましょう。
今回は、地球がゴマ粒(直径1mm)のサイズになるまで宇宙を縮めてみます。

炒りごま。今回は地球がゴマのサイズ(直径1mm程度)としてみる。

月と地球のスケール感

まず、我々にとって最も身近な星である月について考えてみましょう。

地球の直径は大体1.3万kmですからが、これを1mmにまで縮めるということは、130億分の1に縮めることになります。
このスケールで考えると、

  • 地球の大きさ 1.3万km → 1mm

  • 月までの距離  38万km → 3cm

  • 月の大きさ.         3千km → 0.3mm

となります。地球がゴマ粒サイズだった時、月は3cm離れたところにある砂つぶということになります。図で表すとこんな感じ。近いと感じるか遠いと感じるかは人それぞれかもしれませんね。

地球と月のスケール感を表した図。
地球をゴマ粒サイズ(1mm)まで小さくした場合、月は3cm離れたとことにある砂つぶである。

惑星までのスケール感

次に惑星までの距離感を考えてみましょう。
地球の隣にある惑星「火星」までの距離は、大雑把に2億kmです。
これを地球がゴマ粒サイズになるまで縮めると、火星までの距離は大体170cmくらいになります。大体両腕を広げた時の長さくらいですね。

ぜひ両腕を広げ、片方の手のひらにゴマ(地球)を乗せるイメージをしてみてください。その時火星は、もう一方の手のひらの上くらいの距離にあることになります。月と比べると、一気に距離が離れるのがわかりますね。

恒星までのスケール感

それではいよいよ、恒星までの距離感をご紹介します。
地球から一番近い (太陽以外の) 恒星である「プロキシマ・ケンタウリ」までの距離を考えてみましょう。

ハッブル宇宙望遠鏡で撮影されたプロキシマ・ケンタウリ
(Credit: ESA/Hubble, CC BY 4.0)

広さの解説で使われがちな、東京ドームで例えてみます。
ゴマ粒サイズの地球をバッターの位置に置いたとき、火星は両腕を伸ばしたくらいの位置にあります。
それでは、プロキシマケンタウリはどれくらいの距離にあるでしょうか?

  1. ピッチャーくらい

  2. 外野手くらい

  3. 観客席くらい

  4. ドームの外くらい

東京ドーム。選手の大きさからドームの大きさがわかる
(Credit:江戸村のとくぞう CC BY-SA 4.0より改変 )

それでは正解発表です。

ゴマ粒サイズの地球が東京ドームのバッターの位置にある時、プロキシマケンタウリは大体この辺にあります!

東京ドームにゴマ粒地球をおいた時のプロキシマケンタウリの位置。
(Credit: Google map より改変)

正解は東京ドームのはるか外です。その距離何と3000km
これは、日本からフィリピンやモンゴルまで離れた場所に、プロキシマケンタウリが存在していることに相当します。

ここで思い出して欲しいのが、プロキシマケンタウリは、太陽を除いた恒星のうちで、地球に「一番近い」恒星である点です。
皆さんが星空で見ている星の1つ1つは、プロキシマケンタウリより更に遠くに存在しています。
つまり、ゴマ粒地球スケールで考えた時にはモンゴルよりもっと遠くに存在していることになるんです!

まとめ

このnoteでは、星空に見える星たちまでの距離感を、ゴマ粒地球を用いて紹介しました。
最後にもう一度、星空の写真を見てみましょう。
この星空に見える星1つ1つが、手元のゴマ粒地球から3000km以上離れたところに存在しているんです。

星空が、いつもより広く見えてきませんか?

オーストラリアで見た星空 (筆者撮影)



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