【一気読みオススメ漫画】Thisコミュニケーション【完結済み】
今回は、完結済みのオススメ漫画を紹介していきます。
『Thisコミュニケーション』は『ジャンプスクエア』2020年5月号より2024年4月号まで連載された、六内円栄(ろくだい まるえい)先生の作品です。
こちらはデビュー作でありながら、独特のドライな空気感と、緻密に積み上げられた「理屈」の面白さ、感情による救済ではなく、徹底した『合理性』が導き出すカタルシスを描いています。
謎の生命体「イペリット」が突如出現し、人類を駆逐している世界。
主人公・デルウハは元軍人、合理主義者かつ非倫理的な人物であり、利益のためには手段も厭わず、死からも復活する『ハントレス』達を指揮して物語は進んでいく。
更に『ハントレス』達は復活前の記憶を失うため、物理的なループが可能な事にデルウハは目をつけそれを利用することを思いつく。
何故、この男の非道な知略に、私たちはこれほどまで惹きつけられてしまうのか。その構造を紐解いていきます。
注意!
本作はイペリットの描写や身体損壊や凄惨な暴力描写も厭わない
「エグみ」の強い作品です。
それらが苦手な方は十分にご注意下さい。
1. 「究極の効率主義者」という異質な主人公・デルウハ
「愛」ではなく「利害」で動く: 主人公であるデルウハは、感情が無いわけでもなく、落ち込んでいる人間がいれば声も掛けるし、心配もする。
その理由は、仲間を大切にするから守るのではなく、戦力として必要だから(あるいは死んでも再生できるから)冷徹に処理する。
この合理性を何より優先する「一点のみの感情の欠如」が、逆に物語に最高のテンポとブラックユーモアを生んでいます。
2. 「死」をリソースとして扱う戦術の面白さ
異形の化け物『イペリット』との単なる能力バトルではなく、
**「死ぬことにより記憶がリセットされるハントレス達」**という設定を
逆手に取った、詰将棋のようなタクティカルな展開且つそれが引き起こす
トラブルやコメディ部分は本作の核となっています。
情報のコントロール:が見所となっていて、デルウハがいかにハントレスたちを「操作」し、自分に都合の良い状況を作り上げるか。
その知略のえげつなさに「知的興奮を味わえるポイント」になっています。
3. 「倫理観の欠如」×「食欲」のギャップ
凄惨な戦いや、デルウハの非道な行いに対しての報酬。
それは「毎日三食の食事」を取れること、それだけを目的にデルウハは正体不明な侵略者「イペリット」との戦いを続けていきます。
世界を救う大義名分など一ミリも興味がない。
彼を突き動かすのは『三食の食事』というあまりにも矮小で、だからこそ揺るぎない欲望。このギャップが物語に奇妙な説得力を与えています
その為だけに作中で行われる悪魔の所業。
第三者の視点で、そこから生み出される物語を楽しめるのも本作の魅力となっております。
4. 完結済みだからこそ言える「美しい着地」
全12巻という、一気読みに最適なボリューム感。
伏線の回収や、デルウハという男が最後まで「ブレなかった」ことへのカタルシス。ラストまで緊張感が持続し、ページをめくる手が止まらないことでしょう。
パンとサラミを追い求め、戦い続けたデルウハの物語の終焉を是非、読んでみて下さい。
第1巻、電子書籍版⇩
全巻セット、書籍版⇩
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※サムネイル画像はAI生成によるオリジナル作品です。
