自分で納得したいんよね ー発達個性息子と通帳の話ー
「ここに座り」
私は笑っていた。
娘は空気を読み、部屋を出た。
息子だけが、まだ気づいていない。
隣の県の大学へ行きながら、
バイトもしてたの。
毎月毎月通帳には、お金が増えていく。
四国旅の金銭感覚からいうと、
成長したなぁ!
と、親の特権を活かしてコッソリ覗き、息子の成長にニヤニヤしてたんよ。
ーその日まではね
ある日その通帳から、
ある場所へ数日間隔で
数千円の振り込みが3回記帳されてたの。
「あれ?」と思ったけど、
口出ししなかったよ。
それがさぁ、
見るたびに額は増えていくじゃない?!
いつも同じ場所への振り込み。
親の第六感ってさ、
嫌な時ほど当たるよねー。
それでも、言わんかった。
ただ、その振り込みに0が増えたとき。
もう、笑えんよね。
これは、多分、、、。
よし、尻尾は掴んだ。
今度は取り調べの日時だ。
『そうだ!明後日の家族で外食、
その後だ!』
当日、
楽しく食事をしながら
息子にもお酒を勧めて、
私もみんなもご機嫌!
家に帰って言った言葉が
「ちょっと、ここに座り」
なんよね。
娘はすぐに理解して、部屋から出て行ったよ。
『こいつ、また何かやらかしたぞ。』ってねー。
息子は当然気づいてなくて、
「ん?」と言いながら笑顔で座ってたわ。
引っかかったな!ヨシヨシ!
と思いながら、事情を話し始めたのよ。
みるみる息子の顔は真顔に!
私はどんどん笑う。
「あれは何のために
振り込んでるんだろうねー?」
とニヤニヤしながら言うと
「いや、あれは、、、、、、、、」
さっきまでご機嫌で飲んでた男が、
一瞬で「警察24時」に切り替わった。
目は泳ぎ、脳内はフル回転。
色んな言い訳を考えてる。
……でもな。
母は五回、泳がせている。
証拠はあがっている。
こっちは通帳という防犯カメラ持ってるんだぞー!
「いーよいーよ!
大丈夫!大丈夫!
どうせ10分後には喋ってるんだからさー
もう面倒じゃない?
早く喋りー!!!笑
女?
ギャンブル?
詐欺投資?
さて、どれでしょー?笑
このどれかなのは分かるけど、
どれなのか分からないんだー♪
教えてー♪」
息子はポツリポツリと話始めたわけよ。
なんだと思うー?
正解は【女】でしたー!
出会い系サイトで女の子と会った。
その子とまた会いたいという気持ちになった。
そしたら、会うためにはサイトの会社へお金を払うと会える。
何度か会う。
LINEもしてる。
LINEは無料だけど、
会う時にはサイトに払わないといけない。
もー(≡ε≡;)
また、ネタ作っちゃってー。
「あんたな、
LINE相手は声が低くて頭薄いで!」
「え!!!!!」
「しかも、
焼酎飲みながら返信してる。」
「え!!!!!
そんなことはない!」
「いや、そうなんだって!
あんたと会う前に、
おじさんがその子にLINE内容見せて
会ってるんだと思うよー!笑」
目は泳ぎっぱなし。
仕方ない。
もう少しだけ、泳がせよう。
「うんうん、まぁいいよ!
そのまま、
その子に会う度にお金使ったらいいやん!
あんたが1カ月一生懸命働いたお金。
どう使おうが、
母さんが口出しする権利はないからねー。
ただ事実をお伝えしてるだけだから。
自分で考えー♪」
その日の話は、息子が腑に落ちない顔でお部屋に帰ったわー。
どうなったと思う?
息子、数日後に言ってきたよ。
「うん、詐欺やった。」
私は冷たい母なのかもしれない。
でも、彼が自分の口で
「やられた」
と言ったあの瞬間。
あれは、彼のものだ。
私が奪わなくてよかった失敗
だと思っている。
私もそうやって育てられた。
私も息子も、
だいたい一回じゃ分からない。
その分、
経験はたっぷり積ませてもらっている。
愛って、
手を出すことじゃないのかもしれないね。
幼い子供がコケても、
手を取って立たせた記憶はない。
どれだけでも待ってきた。
そして、立って私のところへ歩いてきたら、泣きながら頭撫でた。
今では、26歳の息子が私を助けてくれている。
でも私は、たぶんこれからも待つ。
転んだら。
立つまで。
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なんと‼️
そんな神みたいな方がいらっしゃるとは😭
いいのですか?😭💦
嬉し過ぎます❣️❣️❣️