自分を愛することを学ぶ
最近、私の中でひとつ新鮮な感覚があった。
人からのお誘いのメールを見て、「なんだか気が乗らないな」と感じたときのことだ。
これまでの私は、なぜそう感じるのかを延々と考え続けるタイプだった。相手のこと、自分のこと、断る理由、断ったあとのこと。頭の中で何度も行ったり来たりして、ようやく答えを出す。
けれどその日は、不意に「嫌なことはしなくていい」という感覚が、すとんと胸に落ちた。
もちろん、面倒だからとか、得にならないからという話ではない。
ただ、今の自分が心から受け入れられないことまで無理に引き受けなくていい。そんな、ごく当たり前のことを、私はようやく自分の感覚として理解できたのだ。
その瞬間、私は少し驚いた。
これまでの私は、自尊心がほんの少し欠けていたのかもしれない、と気づいたからだ。
負担を感じながらも、なんとなく受け入れてしまう。その「なんとなく」まで含めて、自分の本当の意思なのだと思い込んでいた。
だから無理をしていることにさえ、長いあいだ気づけなかった。
そんな私が最近よく観ている動画がある。
愛情深い飼い主さんが、大切なペットと暮らす日々を映したチャンネルだ。
食事を用意し、体調を気づかい、安心できる場所を整え、小さな変化にも目を配る。そのひとつひとつが、私にはまるで初めて見る景色のように映った。
「ああ、愛情をかけるとは、こういうことなのか。」
そんな気持ちになった。
だから今は、その優しさをまず自分自身に向けてみたいと思っている。
疲れたら休ませてあげること。嫌だと思う気持ちを否定しないこと。安心できる時間をつくってあげること。
自分を大切にすることは、わがままではなく、愛情なのかもしれない。
そして、自分を少しずつ愛せるようになれば、そのぬくもりはきっと、いつか自然に誰かへも向かっていく。
そんな未来を、静かに願っている。
